テラーノベル
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たしかに、初兎が言っていた通り 何故大切な人に限っていなくなるのだろう。
初兎に会うと無性にほとけが恋しくなる
初兎が帰ったあと 涙を堪えながらそう口にして俯いた
翌朝、起きてすぐ頭痛に襲われた
きっと昨日久しぶりに泣いたからだろう。
ただただ広いベッドにそういった。
この家も、ほとけの為だけに建てて、 二人で寝る為だけに広いダブルベッドを買った
寝相の悪いほとけがベッドから落ちぬよう、 普通より広めのもの。
だけどほとけが居なかったら ただ寒い空間だ
まだ自分の中ではほとけが居ない現実を受け入れてないのかもしれない
広いリビングはやけに声が響いた。
スマホを取りだして ひとつ連絡を入れた。
無言でキッチンの換気扇をつけては 昨夜酔っていつの間にか買っていたタバコに火をつけた。
タバコもほとけの為に辞めていた。 いや、ほとけに嫌われないようにする為の自分勝手なのかもしれない。
そう思いながら息が切れたが、そのままタバコを吸い込んだ。
案の定噎せてしまったが、 どうでもよかった
いつの間にか1ボックス吸い終わってしまった。
その時ふと外を見て春の風や鳴き声を感じた
それまで、塞いでしまっていたものを解いたような気がした。
NEXT…♡100
コメント
2件
お久しぶり! ストーリー相変わらずうますぎて読んじゃう🤦🏻♀️💕