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沙谷加

…今日の空、綺麗だね

大翔

うん。流れ星とか流れないかなぁ

沙谷加

……

大翔

ん、何?ジロジロ見て。

大翔

俺の顔に何かついてる?

沙谷加

べっ別に。

今、私は友人達と綺麗な星が見える丘へ来ていた。

その友人の中で一番仲が良い大翔とこっそり抜け出して、このお気に入りの場所に来ていた。

私と大翔が仲良しになったのは二人とも空が好きという共通点があったからだ

沙谷加

私は夜空より青空の方が好きだけどね

大翔

なんで?

沙谷加

だって曇りの日とか日が沈むとなにも見えなくなる。星も月も

大翔

でもそれも綺麗だろ?

沙谷加

…変わってるね。あんたは

大翔

そうか?

沙谷加

(でも)

そんな君が私は好きだよ。

そんなことを考えてると

大翔

あっ!!

沙谷加

!な、何いきなり…!

沙谷加

大きな声出して……!

大翔

今!流れたんだよ!

沙谷加

え?

大翔

星が!

沙谷加

ほんと?

大翔

あぁ!俺生まれて初めて流れ星見た!

沙谷加

うそ……

大翔

ほら、次はちゃんと見てろ

沙谷加

もう流れないかも…

大翔

……いや、流れるよ

沙谷加

どうしてそんな自信満々に言えるの

大翔

ほら!

沙谷加

大翔

何か、願おう

沙谷加

うん

沙谷加

……

大翔

……

沙谷加

なにを願ったの?

大翔

夢が叶いますように。

大翔

沙谷加は?

沙谷加

私は……

沙谷加

…大翔と付き合えますように。

大翔

え……

沙谷加

私好きなの。あんたのこと

大翔

……

沙谷加

ご、ごめん!いきなり変なことを

大翔

いや、俺もそう思ってたから

沙谷加

へ?

大翔

……俺も、好きなんだよ。お前のこと

大翔

ずっと、気になってて……

こうして私達は付き合うことになった

これが中学2年生の夏の出来事だ。

それから一年半

私と大翔は同じ高校を受験し、 見事合格!

大翔と楽しい高校生活を送れる…!

そう、思っていた。

入学してから1ヶ月経ったときの事

沙谷加

大翔ー!

沙谷加

来週の日曜日、予定が無かったら一緒に行きたいところがあるんだけど空いてる?

沙谷加

お洒落なお店があってそこのパンケーキが食べてみたいんだけどどうかな?

数時間後

大翔

ごめん

大翔

俺、先約があって

大翔

無理だわ。また今度な

沙谷加

沙谷加

分かった

沙谷加

じゃあまた今度

大翔

おう

沙谷加

先約…珍しいなぁ

沙谷加

あの大翔がそんなこと言うなんて

沙谷加

まぁそういうこともあるよね

沙谷加

亜矢を誘おうっと

沙谷加

今日は楽しかった!

沙谷加

付き合ってくれてありがとね

亜矢

私も楽しかったよー

亜矢

そういえばどうして私を誘ってくれたの?

沙谷加

実はさ大翔を誘ったんだけど断られて

亜矢

断った!?あいつが!?

沙谷加

うん、先約があるからって

亜矢

先約ねー

沙谷加

それより

沙谷加

何であんなに早く出ていこうとするのよ?私もう少しだけあそこにいたかったなー

沙谷加

初めは楽しそうだったのにいきなり顔が青ざめてきて

沙谷加

体調でも悪かったの?

亜矢

ううんそんなことないよ

亜矢

ちょっと

亜矢

嫌なものを見ちゃっただけ

沙谷加

嫌なもの?なにそれ

亜矢

亜矢

さぁね

沙谷加

亜矢ー一緒に帰ろ

亜矢

大翔は?

沙谷加

今日も無理って

亜矢

……そう

亜矢

彼…大翔は何か最近変わったね

沙谷加

うん、茶色く染めちゃってさ

沙谷加

私は黒髪の方が好きだったんだけどねー

亜矢

うん

亜矢

さ、私も今委員の仕事が終わったところ

亜矢

一緒に帰ろっか

沙谷加

うん!

翌日

沙谷加

高校入ってから何だか大翔変なの

亜矢

うん…(気づき始めたか)

亜矢

知ってる?沙谷加

沙谷加

ん?

亜矢

あいつ、今学校で凄いモテてるんだってさ

沙谷加

……え

沙谷加

ええっ!!?

亜矢

ファンクラブももうすぐ出来るとか出来ないとか…

沙谷加

何よそれ!私っていう彼女がいるにも関わらず!

沙谷加

当の本人はどう思ってるの?

亜矢

ほんとに何も知らないのね…

亜矢

茶髪に、ピアス。制服もネクタイを締めず…って感じ?

沙谷加

そ、そんなぁ……

亜矢

中学のときとは大きな違いね

亜矢

…変わっちゃったね、大翔も

沙谷加

高校デビューってやつ?

亜矢

うん。それが悪い方向に進んでる…

沙谷加

……でも、私のことは好きでいてくれてるよね?

亜矢

…うん、多分ね

沙谷加

多分って何ー!

亜矢

最近廊下が騒がしいのも隣のクラスに君の彼氏がいるから

沙谷加

……そう、だったんだ…

沙谷加

おーい大翔

大翔

ん?

沙谷加

久しぶり

沙谷加

見てこれ

沙谷加

今日は良い空だったよー

沙谷加

あ、大翔は夜空の方が好きだったんだっけ

大翔

別にどっちでも良い

沙谷加

え、それってどういう意味?

大翔

用は無いのか

大翔

それだけかよ

大翔

じゃーな

沙谷加

ちょっと大翔!

沙谷加

どうして最近冷たいの?

沙谷加

学校でも話しかけてくれないよね

沙谷加

何かあったの?なら相談乗るけど

沙谷加

返事して!

沙谷加

心配だから

沙谷加

お願い、返事してよ…

沙谷加

どうしよう亜矢

亜矢

どうしたの?

沙谷加

ついに大翔、私に返事してくれなくなった

亜矢

ええっ!?

亜矢

マジで?

沙谷加

うん

亜矢

私さもう言う!

沙谷加

何を?

亜矢

沙谷加は気づいてないみたいだけどアイツ

亜矢

浮気してる!

沙谷加

え?

亜矢

この前カフェに行ったとき見たの

亜矢

女の子と一緒にいた。

亜矢

窓の外から見えたの。仲良く腕組んで歩いてるところを

亜矢

だから沙谷加

亜矢

あんな最低な奴とは早く縁を切った方が良い

亜矢

私はそれを進めるけど決めるのは沙谷加だよ

沙谷加

……………。

沙谷加

私の事は、もう…好きじゃない……?

沙谷加

ははっ……なに、それ。

沙谷加

(そんなの…そんなの……)

沙谷加

……直接本人に確かめてみないと

沙谷加

もしもし?

大翔

…何?いきなり電話とか

沙谷加

今から会って話したいことがあるの

大翔

は、夜だぞ?

沙谷加

とりあえず、来て

大翔

…どこに行けば良いんだよ?

沙谷加

あの場所で待ってるから

沙谷加

……正解ー。

大翔

……

沙谷加

よく分かったね。

大翔

分からないわけないだろ。忘れたくても忘れられねぇし

沙谷加

私達が結ばれた場所だもんね~(笑)

大翔

…で、用は?

沙谷加

もう、別れよっか。

大翔

っ……

大翔

何でだよ

沙谷加

分かってるくせに。亜矢から聞いたよ?

沙谷加

浮気してるって本当

大翔

……ああ。

沙谷加

……そっか

違ってほしかったなぁ。

亜矢の言ってたことは嘘だって思いたかった。

でも、もう無理だね

沙谷加

別れよう。私達。

大翔

……

大翔

お前がそうしたいなら。

沙谷加

私はこうしたい訳じゃないよ…

沙谷加

私はまだ…

あなたと一緒にいたかった。

でも、それは出来なくなった

沙谷加

……さよなら。

彼の顔を真正面からしっかりと見つめたのはそれが最後。

それから黙って俯いて。 ただその場に突っ立ったままの私

大翔

……さよなら。

そう言って彼は去っていった。

沙谷加

……

暫く私はその場に立ち尽くしていたけれど近くのベンチにどかっと座った

沙谷加

はぁぁ………

沙谷加

なんか…なんか……

上手く言葉に表せない、何なんだろこの気持ちは

目が痛い。視界が滲む。 自分の嗚咽が聞こえるまで泣いてることに気づかなかった。

沙谷加

やだよ、やだ……

離れるなんて嫌だった…

涙を引っ込めたくて上を見上げたら

沙谷加

え……

思わず声が出た。 何故なら

とても美しい星空だったから

沙谷加

……綺麗…。

少なくとも私が今まで見てきた空の色で一番綺麗

そのとき私は呟いた。

沙谷加

この空は大翔と一緒に見たかった…

end

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