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暁 紅華
夜
紅華は窓の外を覗いていた
暁 紅華
暁 紅華
暁 紅華
紫苑との生活を思い出していた紅華
ときと屋先輩1
ときと屋先輩1
暁 紅華
ときと屋の先輩……
紅華を探していたらしい
ときと屋先輩1
暁 紅華
ときと屋先輩1
暁 紅華
ときと屋先輩1
ときと屋先輩1
ときと屋先輩1
暁 紅華
客を取れない紅華は常に暇
嬉しそうに廊下に駆け出して行った
暁 紅華
紅華は先輩に言われた通り荷物を運んでいた
暁 紅華
ドササッ
暁 紅華
暁 紅華
暁 紅華
暁 紅華
さっき炭治郎が言っていた「「匂い」」 と同じように紅華もやはり不思議な何かを感じていたのだ
暁 紅華
くるっと振り返る
暁 紅華
ゾクッ!!
何か……いる
振り返った途端
今 見た時は何もいなかった何も感じなかった絶対に
背筋が凍るような……
動けないほどの威圧感がある
鬼だ
暁 紅華
だとしたら上弦なのも納得するほどの気配の感じなさ
暁 紅華
暁 紅華
でもこの気配は紅華の知っている人物だった
まりもさん
暁 紅華
冷や汗が出てくる
暁 紅華
グチャッッグチャグチャ
人を喰っているのだろうか
聞きたくもない音がこの裏路地を響かせる
暁 紅華
ザッ…………
ダンッッ!
地面を思いけり蹴った
懐から刀を取り出し大きく息を吸う
暁 紅華
紅の呼吸 壱の型
紅桜!!
上に飛び跳ねた紅華が上から刀を思いきり振り切る
暁 紅華
片腕で防がれた
ぐぐぐっっ…………
刀が腕から抜けない…
そして顔が見えない……長い髪……
暁 紅華
暁 紅華
刀を 構えたのままの紅華は疑問に思った
まりもさんにしては身長が低い……?
でもこの鬼は絶対にまりもだ
雰囲気こそ何故か違うが気配も着物も一緒なのだから……
ドッッ!
暁 紅華
刀を抜くことだけに集中していた紅華が右脇腹を蹴られる
ドゴンッ!!
壁の方に跳ばされる
建物が崩れるが
崩れ終わった後にその場に紅華はいなかった
タタタタタタタッ
暁 紅華
暁 紅華
暁 紅華
暁 紅華
暁 紅華
暁 紅華
もう騒ぎが広がり始めていた
暁 紅華
?
建物が崩れて道が塞がれた路地裏
女がたっていた
人間の首を持って
返り血を浴びていた
?
?
?
女は夜の空に向かって手を伸ばす
?
?
顔を赤らめて1人で呟いた
ドクンッ!
?
女は苦しそうに胸を抑える
?
するとみるみる身体が大きくなる
まりも
まりも
黄色い色に染った瞳は本来のまりもの瞳の色…………黒に戻っていた
まりも
まりも
言いかけた時に自分の手に何か持っていることに気がついた
ふと見ると
両手には人の生首が握られていた
まりも
まりもは口を両手で覆い顔を真っ青にする
まりも
端っこに嘔吐してしまう
まりも
まりも
と泣き出していた
私はまりも
ときと屋の花魁だ
ここら辺の花魁の中では1番新人
まりも
私はいつからか……皮膚の病にかかっていた
日が差す店の廊下
まりも
これは私が花魁になるずっと前……
先輩
叫び声につられて店の先輩が来た
先輩
まりも
陽の当たった腕が焼け焦げていた
まりも
先輩
まりも
包帯を巻いてもらいその日はやり手に布団で休んでいるように言われた
すると
焼け焦げたはずのあとも残らず綺麗に消えていた
まりも
その時は良かったとしか思わなかった
先輩
先輩はそう言ってくれた
しかしそれが何度も続いた
まりも
心配したやり手は医者をよんだ
医者
医者
医者
陽の光に当たらなければ問題ない……そう言われた
まりも
いきなりすぎた
なんでいきなりそんな病にかかったのか
分からなかった
陽の光は影にいれば問題ない
だがたまに覚えのないことをしている時があった
まりも
まりも
先輩
先輩
まりも
私は寝ていた
廊下に出ていない
先輩
たまに目が覚めたら路地裏にいたこともあった
まりも
まりも
路地裏で寝てしまっていた
まりも
起きた目の前では猫が死んでいた
獣に噛まれたようなあとがついていた
まりも
でも最近は…………
人が死んでいた……覚えがないのに。私が殺したのだろうか…………
まりも
まりもは路地裏で泣いた
まりも
まりも