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暁 紅華

うーん…………

紅華は窓の外を覗いていた

暁 紅華

夜なのに明るい……

暁 紅華

夜じゃないみたいだなぁ

暁 紅華

私の家は周り森だったから…………ずっと紫苑と2人だったなぁ…………

紫苑との生活を思い出していた紅華

ときと屋先輩1

あ!!

ときと屋先輩1

いたいた〜!!紅華ちゃん!

暁 紅華

ふぇ?

ときと屋の先輩……

紅華を探していたらしい

ときと屋先輩1

ちょっと手伝ってくれないかな〜??

暁 紅華

どうしたんです!?

ときと屋先輩1

ゴミを店の裏のゴミ箱に置いてきてくれない〜??

暁 紅華

いいですよ!!

ときと屋先輩1

結構な量があってねぇ

ときと屋先輩1

力持ちの紅華ちゃんか炭子ちゃんに頼もうと思ったんだけどぉ〜

ときと屋先輩1

炭子ちゃん恋夏花魁に呼ばれたからねぇ〜紅華ちゃんお願いねえ

暁 紅華

了解しましたーー!!

客を取れない紅華は常に暇

嬉しそうに廊下に駆け出して行った

暁 紅華

よいしょっよいしょっよいしょっ

紅華は先輩に言われた通り荷物を運んでいた

暁 紅華

よいしょお!!

ドササッ

暁 紅華

案外余裕だったぜっ!

暁 紅華

それにしても…………

暁 紅華

この街の夜……

暁 紅華

なんか……ほんとに……嫌いな感じだなぁ

さっき炭治郎が言っていた「「匂い」」 と同じように紅華もやはり不思議な何かを感じていたのだ

暁 紅華

まぁいいや!…

くるっと振り返る

暁 紅華

早く先輩に報告し…………

ゾクッ!!

何か……いる

振り返った途端

今 見た時は何もいなかった何も感じなかった絶対に

背筋が凍るような……

動けないほどの威圧感がある

鬼だ

暁 紅華

((宇髄さんの言っていた鬼だろうか))

だとしたら上弦なのも納得するほどの気配の感じなさ

暁 紅華

((怖い))

暁 紅華

(怖いよ……何??)

でもこの気配は紅華の知っている人物だった

まりもさん

暁 紅華

(((でも……この気配は……鬼ともう1人)))

冷や汗が出てくる

暁 紅華

(((でもまりもさんから鬼の気配は感じなかった……)))

グチャッッグチャグチャ

人を喰っているのだろうか

聞きたくもない音がこの裏路地を響かせる

暁 紅華

………………っっ

ザッ…………

ダンッッ!

地面を思いけり蹴った

懐から刀を取り出し大きく息を吸う

暁 紅華

スウウウウウウウウウッッ!

紅の呼吸 壱の型

紅桜!!

上に飛び跳ねた紅華が上から刀を思いきり振り切る

暁 紅華

っっ!!

片腕で防がれた

ぐぐぐっっ…………

刀が腕から抜けない…

そして顔が見えない……長い髪……

暁 紅華

まりもさん…………??

暁 紅華

……っ??

刀を 構えたのままの紅華は疑問に思った

まりもさんにしては身長が低い……?

でもこの鬼は絶対にまりもだ

雰囲気こそ何故か違うが気配も着物も一緒なのだから……

ドッッ!

暁 紅華

うぇっっ…………

刀を抜くことだけに集中していた紅華が右脇腹を蹴られる

ドゴンッ!!

壁の方に跳ばされる

建物が崩れるが

崩れ終わった後にその場に紅華はいなかった

タタタタタタタッ

暁 紅華

ふぅ……ふぅ……!!

暁 紅華

((致命傷は避けられた……!!))

暁 紅華

(幸い刀が長かったから刀の柄を蹴られた……)

暁 紅華

それで衝撃が弱まって…………

暁 紅華

ゴホッゴホッ……っっ!!

暁 紅華

((でも…全く攻撃を受けなかった訳では無い……))

もう騒ぎが広がり始めていた

暁 紅華

早く……避難させないと……

…………

建物が崩れて道が塞がれた路地裏

女がたっていた

人間の首を持って

返り血を浴びていた

どうせ…逃げることなんかできないわ

私も…貴方も…………

堕姫様に忠誠を誓っているのだから

女は夜の空に向かって手を伸ばす

あぁ……堕姫様……

私は貴方のためにもっと強くなりますわ…………

顔を赤らめて1人で呟いた

ドクンッ!

ふぁ……っっ!!ぐっ……

女は苦しそうに胸を抑える

ああああああああっっ!!

するとみるみる身体が大きくなる

まりも

………………っ!

まりも

はぁっ……はぁ……、?

黄色い色に染った瞳は本来のまりもの瞳の色…………黒に戻っていた

まりも

あれ??

まりも

私……??さっきまでときと屋に……

言いかけた時に自分の手に何か持っていることに気がついた

ふと見ると

両手には人の生首が握られていた

まりも

!!!

まりもは口を両手で覆い顔を真っ青にする

まりも

うっ……うぇぇぇぇぇ

端っこに嘔吐してしまう

まりも

はぁ……っはぁ…はぁ

まりも

…っ…………もう……やだぁ…………

と泣き出していた

私はまりも

ときと屋の花魁だ

ここら辺の花魁の中では1番新人

まりも

………………

私はいつからか……皮膚の病にかかっていた

日が差す店の廊下

まりも

きゃああああああ、!!

これは私が花魁になるずっと前……

先輩

まりもちゃん!!どうしたの!?

叫び声につられて店の先輩が来た

先輩

!!??

まりも

う……うぅ……

陽の当たった腕が焼け焦げていた

まりも

痛いよぉ…………

先輩

処置しなきゃ!!だれかぁぁぁ!!包帯もってきてええ!!

まりも

ううう…………

包帯を巻いてもらいその日はやり手に布団で休んでいるように言われた

すると

焼け焦げたはずのあとも残らず綺麗に消えていた

まりも

あれ……??

その時は良かったとしか思わなかった

先輩

まぁ良かったね!!

先輩はそう言ってくれた

しかしそれが何度も続いた

まりも

ううぅ…………

心配したやり手は医者をよんだ

医者

うーーーん

医者

珍しい病気ですね

医者

皮膚の病ですよ

陽の光に当たらなければ問題ない……そう言われた

まりも

そんな……

いきなりすぎた

なんでいきなりそんな病にかかったのか

分からなかった

陽の光は影にいれば問題ない

だがたまに覚えのないことをしている時があった

まりも

え???

まりも

行ってないですよ??

先輩

えぇ…??ほんと??

先輩

さっき下の廊下で荷物運んでもらおうと思ったんだけど……普通に通り過ぎたから……確認したかっただけなんだけど…………そっか

まりも

…………

私は寝ていた

廊下に出ていない

先輩

まぁ…でも身体も何となく小さかったし目の色も金色だったからお客様かしら……??

たまに目が覚めたら路地裏にいたこともあった

まりも

ん……んん??

まりも

あれぇ……私…何して……

路地裏で寝てしまっていた

まりも

…………!?

起きた目の前では猫が死んでいた

獣に噛まれたようなあとがついていた

まりも

…………

でも最近は…………

人が死んでいた……覚えがないのに。私が殺したのだろうか…………

まりも

ううぅ…………

まりもは路地裏で泣いた

まりも

誰か…………

まりも

助けてぇ…………ぅぅ…

鬼滅の刃オリジナル〜紅い華〜

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