TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

ひとりじゃないから

一覧ページ

「ひとりじゃないから」のメインビジュアル

ひとりじゃないから

1 - ひとりじゃないから

♥

303

2018年12月09日

シェアするシェアする
報告する

中原 大雅

おい!

中原 大雅

お前邪魔

靴箱前で大きな声を出して怒った

木村 聖奈

す、すみません

木村 聖奈

邪魔でしたよね

木村 聖奈

気を付けます

中原 大雅

あ、そう

クラスメイト

大雅、怒らない❗

クラスメイト

顔怖いし

中原 大雅

うるせーなー

クラスメイト

もー

木村 聖奈

(私、いつかあの人と同じクラスになりたいな)

その声も届かず 怒りながら教室へ向かう俺だった

教室

クラスメイト

お前、さすがだな

中原 大雅

何が

クラスメイト

女子にあんな口きけるのお前だけだぞ

中原 大雅

うっせーな

中原 大雅

(あの人、見たことない人だったな)

中原 大雅

ま、俺が知らないだけか

数日後

山下先生

全校集会を始めます

全校集会がある日で、あの人を探したが見あたらなかった

山下先生

今日は、報告があります

山下先生

先日からお休みしている

山下先生

木村聖奈さんのことについてです

山下先生

実は数日前この学校に転校してきまして、

山下先生

楽しく過ごしていたのですが

山下先生

先日、鼓膜エセラピー症候群が出て、入院しております

山下先生

この症候群は、かかったら難聴になってしまうという病気でして

山下先生

木村聖奈さんも今、耳が聴こえなくなっているところです

中原 大雅

え、

クラスメイト

え、

山下先生

明日から、補聴器をつけて学校に来ます

山下先生

どうか、仲良くしてあげてください

山下先生

これで、全校集会を終わります

全校集会の時に聞いたあの話は忘れることができなかった

次の日

俺は、その女の子を靴箱で待っていた

木村 聖奈

あ、

中原 大雅

あ、

木村 聖奈

.....

中原 大雅

朝会ったあの女の子は、手話を使って話していた。

だが、手話がわからない俺は、何を言っているのか理解できず沈黙の時間があった。

中原 大雅

手話がわからないんだ

木村 聖奈

そうなんだ

女の子は普通にしゃべれた

中原 大雅

え、しゃべれるの?

木村 聖奈

うん

木村 聖奈

もとから耳が聞こえなかった訳じゃないから

木村 聖奈

しゃべれる

木村 聖奈

あと、補聴器つけてるから

木村 聖奈

かすかに聴こえる

中原 大雅

そっか

木村 聖奈

私に喋りかけてくれたの、この学校ではじめてです

木村 聖奈

うれしい

中原 大雅

初めて....

木村 聖奈

うん❗

それから、その女の子が木村聖奈さんだということがわかった

そして、聖奈とは仲良くなった

でも、その週の次の週の月曜日聖奈は学校に来なかった

中原 大雅

聖奈来ないな

クラスメイト

どうしたの?

中原 大雅

いや、聖奈が学校に来ないから

クラスメイト

あ、聴いてないの?

中原 大雅

クラスメイト

聖奈さん今日から再入院だって

中原 大雅

え!

クラスメイト

なんか、持病を持ってたらしいんだけど、それがなんか悪化したらしくて

中原 大雅

そうだったんだ

中原 大雅

だから今日

中原 大雅

学校に来なかったんだ

クラスメイト

うん

中原 大雅

教えてくれてありがとう

そんなこと聞いていなかった

聖奈は俺に教えたくなかったのか?

などを思いながら授業を受けていた

数日後

俺は、クラスメイトに聖奈の入院している病院を教えてもらい、会いに行くことにした

コンコンっ

中原 大雅

聖奈?

木村 聖奈

大雅?

中原 大雅

入るぞ

木村 聖奈

大雅くん何でここがわかったの?

中原 大雅

クラスメイトに教えてもらった

木村 聖奈

そっか

中原 大雅

何で病気のこと教えてくれなかったの?

木村 聖奈

え、なんか

木村 聖奈

その事話したら私のところに来てくれる自信がなかったから

中原 大雅

そんなに俺に言いたくなかったのか?

木村 聖奈

いや、言おうとしたんだけど

木村 聖奈

縛りつけたくなかったから

木村 聖奈

私は、影で1人生きていく人間だから

中原 大雅

そんなことない‼️

木村 聖奈

😦

中原 大雅

聖奈は1人なんかじゃない

中原 大雅

俺がいるじゃん

中原 大雅

聖奈、いい忘れていた

中原 大雅

大好きだよ

っと聖奈の耳元で言ったら、聖奈は耳を赤くして照れていた

木村 聖奈

わ、わたしも

木村 聖奈

大雅くんのこと大好きです

その一ヶ月後

聖奈は、みんなにみとられながら息を引き取った

あのとき、高校2年生だった俺たちも今はもう成人している

今でも俺は、聖奈のことが好きだ

この作品はいかがでしたか?

303

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚