悪ノ大罪 第五章
嫉妬
私と契約したものはいません
私が創られたのはエヴィリオス歴元年
神の双子が大地神を利用して創りました
大罪の器が創られた後に世界に7柱の悪魔が
現れ、大罪の器に入り込みました
魂の宿り先を探していた彼らにはちょうど良かったのです
そして、器が散り散りになりました
そして私
嫉妬の器
鋏
その鋏は1度エヴィリオスに降り立ったものの貿易船により倭国へと着きました
倭国はとても素晴らしい国です
そんな倭国があんなことになるなど
私は考えたこともありませんでした
彼女の名は「須藤 佳代」
この倭国の中の島国
「鬼ヶ島」と呼ばれる島に住んでいる 仕立て屋の女主人
1年前のお話を少ししましょう
お客様
みちよ
みちよ
彼女の父親は数年前に病気で亡くなり
母「須藤美千代」
娘「須藤佳代」
この3人で切り盛りしていました
みちよ
みちよ
みちよ
佳代
母がもう1つの仕立て屋に行きました
佳代は1人で仕立て屋を切り盛りしました
ですが、遅くなっても帰ってきませんでした
心配になった彼女はいつもお世話になる近所の人の所へ行こうと外へ出ました
あつい..ふとそう感じました
佳代
おゆか
息を切らしながらおゆかさんが近づいてきました
おゆかさんとは隣の家に住む方です
仕立て屋をいつも使ってくれている方ですよ
佳代
おゆか
佳代は隣を見た
佳代
燃えていたのは蘇陰坂と呼ばれる場所
私たちがいる所より陸地が高い坂です
佳代
おゆか
おゆか
佳代
仕立て屋も燃えていた
佳代は走り出した
おゆか
おゆか
佳代
おゆか
おゆか
佳代
おゆか
おゆか
おゆか
佳代
佳代ちゃん!早く!
佳代
佳代
佳代
まずい!火がこっちまで!!
やばい!早く逃げなきゃ!
佳代ちゃん!
佳代
佳代
佳代
そこに広がるのは、真っ赤な1面
佳代
佳代
私の知っている町とは随分かけ離れました
佳代
佳代
方向さえも分からなくなってしまった佳代
佳代
佳代
佳代は何かを悟ったかの様に
大火によってその場に倒れ込みました
身体が焼けてしまったのです
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