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2 - 仁が蓮にキュンキュンする話

♥

20

2023年03月25日

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こんにちは

僕は仁って言います!

ヌシノート、今回の主人公は僕です!

それでは、どうぞ!

実は…

私ね、

…え?

はっ⁉︎

ハァ、ハァ、ハァ、

なんだ、夢か…

………チラッ

ふと、窓の外を見る

桜の蕾も膨らみ、

一部の花弁は開いてきた

…うーーーん…!

座ったまま腕を伸ばす

次に立って足を伸ばす

…行くか…

土曜日の朝

この家の誰よりも早く、

僕は部屋のドアを開けた

最小限電気をつけずに準備

電気をつけたら

家族が起きてしまうからだ

朝ごはんは食べた

制服に着替えた

上履きも持った

寝癖も…ない

忘れ物も…ないね!

行ってきまーす!

明るいそぶりで

僕、佐藤 仁は

ドアを開いた

スーー、ハァーー、

早朝の空気を体に溜める

今日は三寒四温の三寒らしく、

鼻の奥がツンと冷えた

失礼しまー…

あ、

おはよう、佐藤くん。

あ、お、おはようございます。

音楽室に入る

一番乗りかと思っていたのだが、

先客がいたようだ。

いつも早いですね、

皆沢先輩

えへへ…

他の人より下手だからね〜…

皆沢 蓮先輩

僕の1つ上の先輩

自分は下手だと言っているが、

実は本校吹奏楽部で一番上手い

さて、

今日も頑張ろっか!
(*´∇`*)

彼女はいつもの笑顔で話す

いつもの可愛い笑顔

冷たい風が先輩の髪を揺らした。

…なんで

?どした?笑

あ、いや、なんでもないです!

そっか…あ!

先輩は楽器を置き、

自分の荷物からプリントを取り出してきた。

…これは?

図書委員のプリントだよ。

昨日渡し忘れちゃってさ…笑

そう…ですか…

先輩からプリントを受け取った

先輩は図書委員長

僕は副委員長

先輩に憧れて追いかけてきた

じゃあ、この内容お願いね

わかりました…

…ねぇ、

今日元気ない?

大丈夫?

僕の顔を覗き込んでくる

やめてくれ

こんな僕を

こんな無様な僕を見ないでくれ

お願いだから…

あ、…

どうしたの?

廊下から人の気配が何も感じない

そこにいるのは、先輩と僕だけ

桜の花が一つ、風に乗って入る

しかし、がくから花弁が一つ散った

心が、砕けるように

…なんで、

なんで昨日のことがあって、

いつも通り接することができるんですか…⁉︎

それは…

昨日

僕は嫌な目にあった

放課後

人気は2人だけ

………

♪〜

この2人だけだ

スーー、フフッ

風の匂いっていいよね…

風の匂いなんてあるんですか…

嗅いでみなよ!

夕方の風の匂い、だよ!

そうですか…

スーー、フーー

どう?

いい匂い、ですね

パァッ(*⁰▿⁰*)

だよね!

あぁ、先輩は今日も可愛い

愛らしい目

柔らかそうな頬

サラサラした髪

そして、

触りたくなってしまう唇

ハァーー

どした?笑

あ、いや…

そんな人に、

僕は告白する

決めたんだ

決めたこともやらないで何をする

あ、あの!

み、皆沢先輩って、

好きな人とか、いるんですか…?

顔が熱くなる

汗もかかず、体にこもっている

好きな人?…うーん…

佐藤くんは?

僕は…!

僕は…

先輩はまっすぐと僕の目を見る

闇を感じない、純粋な目

スーー、フーー、

深呼吸をした

夕方の匂いと、先輩の匂いがした

僕は、

皆沢先輩が好きです。

………

…へっ?

僕は先輩の顔が見れなかった

でも僕は少しでも、

先輩の顔を赤くできただろうか

……ありがとう、

僕は先輩の顔を見た

耳がいつもより赤くなっていた

生まれて初めて告白されたから

ものすごく嬉しいよ

じゃあ、…!

ごめんなさい

先輩は頭を下げた

はっきりと、言葉を述べて

…えっ…?

佐藤くんはいい人で…

嫌いじゃないよ?

絶対に!

でも、…

恋愛対象は考えられない

…かな…

先輩もテンパっているのだろう

一言一言、性格が変わっている

…そうですか

…あの!

どう言う人が、タイプ、なんでしょう…

タイプ、か…

…誰にも言わない?

言いません。

そっか…

じゃあ言うね…

はい。

先輩は途切れ途切れに話す

先輩の唇が震える

一つ呼吸をしてから、口を開けた

実は…

私ね、

男の人のこと、好きになれないんだ…

…え?

レズ…って奴…

…そうなんですね…

それから、よく覚えていない

耐えきれなくなって、

すぐに帰った気がする

ねえ、なんで…‼︎

…それじゃあ、

そっけなくしてほしいの?

その先輩の顔は、いつもとは明らかに違って、

僕は背中が濡れる感覚がした

…いや、

してほしく、ないです…

でしょ?

先輩の顔に花が咲く

優しい、いつもの声

それが理由だよ

恋愛対象として見れないだけで、

嫌いってわけじゃないし、

気まずくもなりたくないしさ!

あぁ、

やっぱり彼女は優しい

好きだ

そういうところが

大好きだ

…皆沢先輩!

ん?

僕、絶対に皆沢先輩に思わせます!

男子の凄さを

僕のいいところを!

!…フフッ

よろしくね。

私が女子と付き合う前にね?

そう笑う先輩は

小悪魔のようなあざとさがあった

絶対に好きになってもらう

そう決心した僕の背を

春風が優しく押した

〜完〜

………?

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