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新たな能力者、夢の中へ。

第1話 - コロコロ変わる時間

2020年11月10日

#(；´・ω・)

rai(レミラ)

rai

あぁ...

rai

ん...

rai

あ、そっか、ここは外の世界か。

rai

...

rai

（今思い返せば色々あったなぁ...）

rai

（保育園の時にいじめられたし。）

rai

（親の都合で何度も引っ越して園も何回も変わってたし。）

rai

（小学生になってもいじめられて。）

rai

（中学ではいじめはないものの...）

rai

（大好きだった友達の裏切り）

rai

（僕のせいで自然消滅。）

rai

（お母さんも1、2年に、1回は入院してたっけ。）

rai

（今もそのまま友達が一向に増えないまま。）

rai

（今の親友には...もっとみんなと話せるようにならないとダメだよって言われてるし。）

rai

（そういえば家族や親戚に期待せれてたっけ。）

rai

（1番偉い子だからって。）

rai

（でも勉強も何も出来ないから結果を言ってもいつも褒められない。）

rai

（僕は僕なりに一生懸命努力して頑張ってるのに）

rai

（みんなは全然そんなの努力じゃないし頑張ってもないって言う。）

rai

酷い環境だよ全く...

rai

（僕は夢も何も無い。）

rai

（できることも得意なことも何一つない。）

rai

（もちろん編集は別だけど。）

rai

（そう...夢なんていつも適当だった。）

rai

（小さい頃は皆そうだとは思う。）

rai

（ケーキ屋さんになりたい！アイドルになりたい！とか。）

rai

（僕も小さい頃はそうだった。）

rai

（小学生になってお母さんがナースになればって言ってきたからなりたい夢もなかったしそれでいいやって気持ちだった。）

rai

（でも5年生になって友達にナースになりたいって言ったら頭良くなきゃなれないよって言われて。）

rai

（あ、だったら自分じゃなれないや。って思った。）

rai

（その時からホントの夢なんてなくて。）

rai

（学校とかで短冊書く時...いつも「お母さんの病気が早く治りますように」だった。）

rai

（書くことがないからそうしてるのに褒められたよ。）

rai

そんなことで褒められたいって思ってないのにね。

rai

（中学1年生、この時ホントの夢を見つけた。）

rai

歌い手...

rai

(あのいちごの6人組が好きで好きで。)

rai

（自分も歌でみんなを笑顔にして楽しませたい！って思った。）

rai

でもやっぱ上には上がいるんよな〜。

rai

（歌番組見てた時...私よりも年下の子がいて、やっぱり自分じゃ無理なのかなって。）

rai

もう諦めちゃった。

rai

何をやっても実らぬなら...いっその事人生も捨てた方がいいんだろうけどな。

rai

てかもう降りちゃったから関係ないか...。

rai

死ねたら楽なんだろうけど...

rai

あいにく...死ぬとしたら刺されて死んでみたいんでね。

rai

事件に巻き込まれて...みたいな？w

rai

...さてと。

rai

思い出に浸ってないで...

rai

今日は屋上に呼ばれてたんだっけな。

rai

失礼します。

セイラ・カレンジ

どうも。

セイラ・カレンジ

どうです？

セイラ・カレンジ

いい運動になりました？

rai

会って早々そんなこと言うんですねw

セイラ・カレンジ

まぁ、笑わせてあげようと思ったのですが。

rai

？

セイラ・カレンジ

やはり今日のraiちゃんは顔が引きつってますね。

rai

あ...

rai

...

rai

先生には敵いませんね。

セイラ・カレンジ

ろくに先生やって来てますから。

rai

...妖怪なのにね。

セイラ・カレンジ

まぁ日本の文化も知ることの出来るいい公共の場ですよ学校というのは。

rai

人間関係や自分についても気付かされる場所でもありますがね。

セイラ・カレンジ

それがいいのですよ。

セイラ・カレンジ

自分を知ることで人は成長する。

セイラ・カレンジ

周りの気持ちを知らなければ自分は成長できませんからね。

rai

...そっか。

rai

でも周りの気持ちだけは...

rai

知りたくなかったなぁ。

セイラ・カレンジ

...

セイラ・カレンジ

現実に目を背けてはいけません。

セイラ・カレンジ

現実を知らなければもっと辛いことになるだけですから。

セイラ・カレンジ

だからしっかりと現実を見て、それをどう乗り越えるかを考えることが大切ですよ。

rai

...

rai

うん。

rai

頑張ってみるよ。

セイラ・カレンジ

はい。

rai

でもね先生。

セイラ・カレンジ

はい？

rai

僕は...きっと大人になってもこのままだよ。

rai

きっと成長しない。

セイラ・カレンジ

だったら僕が成長して行けるようサポートします。

セイラ・カレンジ

それが先生という生徒に正しき道を歩ませる言わばボランティアなので。

rai

...頼りにしてる。

レイアドール

そんなに丸くなっちゃっていいの？

rai

え？

レイアドール

みーんなあんたのこと嫌ってるのに気づかない？

rai

みんなって？

レイアドール

周りにいる人。

レイアドール

家族や友達、フォロワーさんにだよ。

rai

そんなはずは...

レイアドール

ﾌﾌｯ｡

レイアドール

自信が無いんだろ？

レイアドール

みんな好きだのこれからも一緒にいようだの言ってるから。

rai

それは...

レイアドール

裏切られたもんなぁ離れちゃったもんなぁ？

レイアドール

raiの優しさに漬け込んで。

rai

僕は優しくなんかない...

レイアドール

ま、raiは全てにおいて自信が無いもんな。

レイアドール

自分に自信がない、人間関係に自信が無い、問題があってるか自信が無い、上手くできてるか自信が無い、信用してもいいのか...自分の心に、自信が無い。

rai

...

レイアドール

な？

レイアドール

またさぁ。

レイアドール

私と手、組もうよォ！

rai

でももう...迷惑かけて嫌われたくないから。

rai

それに...どうせみんな言わないだけで色んなこと思ってるだろうってのはわかってるから。

rai

それでも...

rai

今そばに居てくれる人を大切にしないと。

rai

ダメだと思う...

レイアドール

...それでいいんだよ。

レイアドール

人間関係なんて死ぬまでずっと変わってくもの。

レイアドール

raiの場合は減ってくだろうけど...

レイアドール

それでもめげずに頑張るんだよ。

rai

え...？

？？？

ﾌﾌﾌｯ。

？？？

そのまま最後、私が残虐に殺してあげる♡

新たな能力者、夢の中へ。

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