俺には 子供が2人いる
タタンッ タタンッ タタンッ...
今日は 俺は子供と公園に遊びに来ている
と言っても、遊んでいるのは子供だけで俺は公園のベンチで小説を読んでいる
縄跳びがリズム良く空を切る音と一緒にしたの子供の声が聞こえる
弟
にいちゃん貸してよ
弟
ねぇ!こっち使っていいから
上の息子の青い縄跳びが欲しいのだろう
下の息子のは短めの赤い縄跳びだからな
俺
せめて同じのを買ってやればよかったなぁ
また喧嘩の原因を作ってしまった
子供の世話は大変なものだ
それにこの日は兄が無視を決め込んでいるようだ
となると弟は俺に泣きついてくるほかない
俺
ほらきた
俺は小説から目を上げた
弟
にいちゃんが冷たいよ
まぁ泣いてないだけ偉い。喧嘩もしなかったし
俺
あれ?青い縄跳び貸してもらったの?
俺
せっかくお兄ちゃんが貸してくれたんだから、ありがとうって言って一緒に遊んでおいで
俺は再び小説を読む
弟の足音が遠ざかる
弟
にいちゃん、ありがとう
タンッ タンッ タンッ...
縄跳びがリズム良く空を切る音が聞こえてくる