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学生の時からオタク女と私を馬鹿にしてくる出版社勤務男→私の今の仕事を知った時の反応が…

第1話 - 学生の時からオタク女と私を馬鹿にしてくる出版社勤務男→私の今の仕事を知った時の反応が…

119

2022年06月23日

#スカッと

#スカッとする話

LINEドラマ

レン

おい

レン

アイ

レン

久しぶりだな！

アイ

え、レン君？

アイ

久しぶり…だね…

アイ

10何年ぶりかな？

アイ

何か用？

レン

いや、お前にそんな大した用事があるわけじゃないけどさ

レン

今俺、出版社で働いてるのよね！

レン

漫画とかの担当をしてるんだよ！

レン

それに関連してちょっと聞きたいことがあって！

アイ

へぇ…

アイ

そうなんだ…

アイ

意外だね

レン

それな！

レン

学生の時はさ

レン

お前とか漫画描いてるような奴らって

レン

バカにしてたけど

レン

今は逆にそういう奴らを上手く操って

レン

金を生んでるって感じかな！

アイ

あんまりそういう言い方は良くないと思うけど…

アイ

お互いが一緒に仕事をして作品を作っていくんだから

レン

は？

レン

オタク女が口出してくんなよ

レン

作家なんて俺ら出版社がいないと何もできないんだから

レン

俺らの方が偉いんだよ！

アイ

そんなことないと思うけどな…

アイ

ネットでも出版できたりするし…

レン

いやいや

レン

お前に何がわかるんだよ

レン

未だに昔と同じようにオタクな絵でも描いてるのか？

アイ

ま、まぁ…

アイ

今も描いてはいるかな

レン

やっぱりそうか！

レン

お前それぐらいしか趣味なさそうだもんな！

レン

気持ち悪い絵でも描いて

レン

どうせ独身で暮らしてるんだろ！

アイ

そんな言い方…

アイ

一応結婚だってしてるし

アイ

ちゃんと他にも趣味あるし

レン

はいはい！

レン

まぁそんなことはいいんだよ！

レン

俺さ

レン

いま大型新人を発掘しないといけなくて

レン

色々ネット上とかでも人気の作家を探してるんだよ！

アイ

そうなんだ…

アイ

それでなんで私に…？

レン

いや

レン

昔からオタク女だったからさ

レン

お前だったら知ってるかなーって！

レン

大した理由はねーよ！

レン

調子に乗るなよ！

アイ

そんな言い方…

アイ

まぁ

アイ

人よりは詳しいかもしれないけど…

レン

だろ？

レン

俺の役に立ってくれたらさ

レン

適当な漫画家に合わせてやるからよ！

レン

頼むよ！

アイ

別に漫画家さんに会わせてもらっても…

アイ

忙しいから迷惑だろうし

レン

何言ってんだよ！

レン

会いたいくせによ！

レン

大人ぶんなって！

アイ

頼む側の態度じゃない気が…

レン

あー

レン

ごめんごめん

レン

とりあえず今一番会いたい人がいてさ！

アイ

誰なの？

レン

「moon」って人なんだ！

アイ

え？

レン

いや、だから

レン

「moon」って人！

レン

ネット界隈じゃめっちゃ有名らしい！

アイ

へ、へぇ…

アイ

そんなに評価されてるんだ…

レン

なんだ？

レン

知ってるのか？

アイ

知ってるというか…

アイ

いつも一緒というか…

レン

は？

レン

知り合い？

アイ

んー

アイ

まぁある意味ではね

レン

会わせろよ！

レン

俺が頼んでやってるんだから！

レン

お前に拒否権はないぞ！

アイ

頼んでる…？

アイ

あんまりそんな気はしないけど…

レン

ごちゃごちゃうるさいな！

レン

オタク女は黙って俺に従ってればいいんだよ！

レン

いい思いさせてやるから！

アイ

ちょっと考えさせて…

アイ

忙しい人だから

アイ

誰でも会えるわけじゃないし

レン

仕方ねぇな

レン

1週間だけ待ってやるよ！

アイ

何でそんな偉そうなのよ…

アイ

ちなみになんて出版社なの？

レン

青春出版だよ！

レン

大手だから安心しろって伝えとけ！

アイ

青春出版なのね…

アイ

わかったわ…

〜1週間後〜

レン

おい

レン

1週間経ったぞ！

レン

どうなんだよ！

レン

俺の仕事に関わるんだから

レン

早く返信しろよ！

レン

責任取れるのかよ！

レン

不在着信

アイ

ごめん…

アイ

いそがしくて返信できてなかった…

レン

お前が忙しいのかなんて

レン

こっちには関係ないんだよ！

アイ

相変わらず酷い言い方…

レン

なぜか

レン

俺が担当してる中で一番人気の先生が

レン

急にうちで連載するのを辞めたいとか言ってて

レン

ただでさえ大変なんだ

レン

大型新人発掘がうまくいかなかったら

レン

もうやばいんだよ！

アイ

そうなんだ…

アイ

大変だね…

レン

何他人事みたいに言ってるんだよ！

レン

お前の責任もあるんだからな！

アイ

何で私？

レン

先週すぐに

レン

俺を「moon」に繋いでくれたら

レン

すぐに引っ張ってきて

レン

他の仕事に時間をさけたんだ！

レン

だから今の状況はお前のせいだ！

アイ

酷い言いがかりね…

レン

それで！

レン

いつ会わせてくれるんだよ！

アイ

何で会う前提…

レン

当たり前だろ！

レン

お前は俺の役に立てることでしか

レン

価値がない女なんだからな！

アイ

会わないって

レン

は？

レン

どういうことだよ

アイ

会いたくないの

アイ

あなたとは

レン

お前は関係ないだろ！

レン

もういい！

レン

俺が直接やりとりする！

レン

連絡先教えろ！

アイ

もう知ってるでしょ？

レン

は？

アイ

今やりとりしてるじゃない

レン

へ？

レン

ど、どういうこと…？

アイ

物語を作る仕事をしてるくせに

アイ

ストーリーを理解するのは下手くそなのね

アイ

私が「moon」なの

レン

は？

レン

え？

レン

だってこの前は…

レン

知り合いだって…

レン

へ？

アイ

突然あんなに高圧的にこられたから

アイ

思わず嘘ついちゃったのよ

アイ

嘘ついたことは謝るわ

レン

な…

アイ

まぁでも

アイ

客観的な評価で

アイ

私がかなり人気なことを知れたのは

アイ

とても嬉しかったわよ？

レン

え…

レン

いや…

レン

それよりも…

アイ

あぁ

アイ

あなたのところで掲載をするか

アイ

みたいな話だったっけ？

レン

そ、そう！

レン

です…

アイ

なに？

アイ

急に敬語になって

アイ

今まで通りの口調でいいのよ？

レン

い、いや…

レン

先生にそんな口は…

アイ

何言ってるのよ

アイ

出版社の方が偉いんでしょ？

アイ

それとも

アイ

裏であー言ってただけで

アイ

いつもはペコペコしてたの？

レン

い、いや…

レン

あれは言葉のあやで…

レン

そんなこと本当は思っていなくてですね…

アイ

そんなわけないでしょ？

アイ

あれが本音よね？

レン

そ、そんなことは…

アイ

するわけないでしょ？

アイ

あんなこと言われて

アイ

しかもあんな態度…

アイ

真剣に作品に向き合ってる他の出版社の方に失礼よ

アイ

他の方はもっと真摯的だし

アイ

私の今後のこともしっかり考えて提案してくれるわ

レン

それは…

レン

そいつらも裏だと何考えてるかわからないだろ…

アイ

そうね

アイ

その可能性もあるわ

レン

ほら！

レン

それなら逆に本音で話してる俺の方が

レン

信頼できるだろ！

アイ

そんなわけないでしょ？

アイ

馬鹿なの？

レン

くっ…

アイ

明らかに私たちクリエイターのことをなめてる人なんて

アイ

こっちから願い下げよ

レン

そんな…

アイ

別の方から連載しないかという連絡をもらったので

アイ

そちらで私は掲載してみるつもりです

レン

ま、待ってくれよ…

レン

条件とかはどんな感じで言われたんだ？

レン

報酬を倍にしてもいいから

レン

頼むからうちで…

アイ

呆れた…

アイ

こういうのはお金じゃないのよ？

アイ

一緒に仕事をして気持ちよく過ごせるか

アイ

お互いの成長につながるか

アイ

そういうところまで考えるものよ？

アイ

わかってないわね…

レン

くそっ…

アイ

あ、あと

アイ

あなたの担当で一番人気の漫画家って

アイ

シュウよね？

レン

は？

レン

そうだけど…

レン

何でお前が知ってるんだよ…

レン

今シュウさんがうちから移籍しようとしていて

レン

必死に止めようとしてるんだ

アイ

そう…

レン

まぁ、あんなおっさんは

レン

とりあえず褒めまくって

レン

接待でもしておけば大丈夫だけどな

アイ

まだそんなこと言ってるのね…

アイ

救いようがないわね…

レン

は？

レン

なんだよ

レン

別に新人に関してはお前じゃなくてもいいんだ

レン

だからお前が強気でいられる理由はないんだよ！

レン

もうお前なんか知らねー

レン

別のやつでも探すわ

アイ

シュウは絶対移籍するわよ？

レン

は？

レン

何を根拠に…

アイ

夫だもの

レン

へ？

レン

誰が誰の？

アイ

シュウが私の

レン

は？

レン

そんなわけ

レン

え？

レン

そんなわけ…

アイ

この前出版社の名前聞いて驚いたわよ

アイ

よくシュウから聞いてたから

アイ

今の担当は作家へのリスペクトが足りない

アイ

一緒に仕事をする価値がない男だって

アイ

聞いたらレンって名前だったわ

アイ

あなただったのね

レン

な、そんなこと…

レン

そんな偶然…

アイ

そうわよね

アイ

世間って狭いわよね？

アイ

だからあなたは日頃の行いをもっと改めた方がいいわよ？

アイ

今回みたいに痛い目にあいたくなかったからね

レン

そんな…

レン

新人の発掘にも失敗して

レン

一番人気の担当作家を失う？

レン

そんなこと…

レン

そんなことって…

アイ

普段から敬意にない行動ばかりとるから

アイ

こんなことになるのよ

アイ

久しぶりに声かけてきた時に

アイ

以前のあなたから改心して

アイ

クリエイターに敬意を払う人間になっていたら

アイ

私も喜んで

アイ

一緒に仕事をしたのに…

アイ

残念ね

レン

くそっ…

レン

頼む…

レン

許してくれ…

レン

この通りだ…

アイ

無理ね

アイ

私、好きなものにしか情熱を注げないの

アイ

あなたとあなたの会社には無理よ

アイ

好き嫌いが激しくてごめんなさいね？

アイ

私ってオタク女だから

レン

そんな…

〜後日談ー

アイ

その後

アイ

期待していた大型新人と一番人気の作家を失うことになったレンは

アイ

その責任を取らされて

アイ

担当を全部外されて

アイ

全く別の仕事を任されているそうです

アイ

私は夫と同じ出版社で連載をして夫婦かつライバルとして日々を楽しく過ごしています

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