私が白恋中に転校？！

朝目覚めると

見知らぬ天井、

見知らぬ部屋

見知らぬ…自分

妙に美化…というか2次元化されている私。

紫色の長い髪の毛をたなびかせ、 何故か体は普段よりも重たい。

…この胸のせいだろう。

とりあえず返事をする。

この子は名雪というのか。

部屋を見渡していると、写真たてが飾ってあった。 それを頼りに髪の毛や服装を整えていく。

この子は「ママ」派なのか

ここまで「名雪」に合わせて振舞ってみたが、わかったことは少ない。

1、私は2次元に転生されてしまったこと。

2、ここは北海道だということ。

…これ以外分からない。

…3、私が転生した2次元は…

イナズマイレブン

しかも推しの吹雪がいる白恋中に通える…

し、しかし待てよ…

この世界線はどこだ…？

oh！！Yes！！ A!RE!SU!NO!TE!N!BI!N! ktkrｴｴｴｴｴｴｴｴ！！！！

なえちゃん、アツヤ、染岡、吹雪！ 推しのオンパレード！！

そうと決まればさっさと乗り込むぞ！

入る教室はここの2年3組。

…まさかのnot 推し…？

ぶっちゃけありえない…

お、お、おおおおお推しが…

推しがいるううううう？！？！

そ、そんな？！彼は3年生のはず…

あ"っっっっ待ってアツヤもなえちゃんもいるぅ！！染岡さんは不在だ！！ハブってさしあげるな！！

喋ってる

足が喋ってる

わ、口がある、動いてる、かわいい…

ま、待て、気を確かにしろ。 こんなおかしなことがあるわけない。

さすがに学年が変わるなんて…

あ、これ転生じゃなくて多分ただの夢だわ。

じゃあ私の自由か…

ｱｯﾊﾟｧｧｧｧｰｰｰｰ！！！

前！アツヤ！ 横！吹雪！ 斜め！なえちゃん！

私、今日が命日なのか？！？！

見慣れた天井 見慣れた部屋 見飽きた姿

そう、夢が終わった

もう少し推しと喋りたかったと願うのは、ワガママだろうか。