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冬が終わり、春が近づいていた。
校庭の桜はまだつぼみだけれど、空気は少しだけ暖かい。
今日は卒業式だった。
式が終わり、校舎の中は少し寂しい空気になっている。
紫苑はゆっくり廊下を歩いていた。
そして。
いつもの場所へ向かう。
図書室。
ドアを開けると——
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達也がいた。
いつもの席に座っている。
達也は少し笑った。
mf
達也は肩をすくめる。
tt
二人は向かいに座った。
静かな図書室。
初めて出会った日のことを思い出す。
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達也が笑う。
紫苑は眼鏡を押し上げる。
mf
tt
二人は少し笑った。
でも。
達也の表情が少し真剣になる。
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mf
tt
紫苑は小さくうなずく。
二人は別々の道に進むことが決まっていた。
少し沈黙。
達也がぽつりと言う
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紫苑は窓の外を見る。
校庭には卒業生たちが集まっている。
mf
達也が聞く。
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紫苑は少し照れながら言った。
mf
mf
達也は少し驚いた顔をした。
紫苑はさらに言う。
mf
達也の目が少し潤んだ。
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mf
達也は笑った。
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紫苑は少し赤くなる。
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達也は立ち上がる。
そして紫苑の前に来た。
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mf
達也は少し照れながら言う。
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紫苑は一瞬驚いた。
でも。
少し笑って言う。
mf
春の光が差し込む図書室で。
二人は静かにキスをした。
そして達也が言う。
tt
紫苑はうなずく。
mf
窓の外では桜が咲き始めていた。
二人の物語は終わらない。
新しい未来へ、続いていく。