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キミと過ごしたあの日

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キミと過ごしたあの日

13 - キミと過ごしたあの日

2020年05月28日

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拓海

四葉·····

拓海

俺と、付き合ってください

四葉

·····!!

拓海

だ、ダメ·····かな?

四葉

·····嬉しい

四葉

ありがとう·····

拓海

んで、返事は?

四葉

え·····

拓海

聞いときたいんだけど

四葉

あ!もちろん!

四葉

私でいいんなら·····!

拓海

お前じゃないと無理

四葉

·····/////

拓海

お前、意外と女なんだな·····

四葉

·····、え!なんて?

四葉

ボソボソ言ったから聞こえなかった!

拓海

いや!なんでも!

四葉

もう!気になるー!

拓海

いいから、行くぞ!

四葉

待ってよ!

花坂高校

1―6

教室前

拓海

··········

四葉

拓海·····

四葉

·····大丈夫だよ

四葉

行こ?

拓海

ん·····

拓海の強ばった表情を見ると、胸が痛い。

四葉

·····

背中をさすってあげる。

励ましの言葉をかけられない自分が情けない。

拓海

·····うん

拓海

大丈夫

拓海

行こう

四葉

わ、私もついてるから·····!

拓海

ん、大丈夫だから

ポンっと頭に手を乗せてくれる。

四葉

·····

四葉

(なんで私が安心させられてるんだろ·····)

四葉

(ダメだな、私)

ガラッ

拓海が思い切って教室のドアを開ける。

男子達

·····!

女子達

··········

シ·····ン··········

教室中が一瞬シンとする。

拓海

··········。

拓海も気まずそうに目をそらす。

男子達

拓海ーーーー!

女子達

拓海ー!

拓海

!!

男子達

待ってたんだぞ!

女子達

馬鹿!心配させないでよ!

拓海

みんな·····

愛菜

あー!拓海来てるー!

愛菜もやって来た。

拓海は呆気にとられてる。

拓海

·········。

男子達

どした?

拓海

あ、びっくりして·····

女子達

あは!何に?!

拓海

こんな歓迎してくれるとは、
思わなくて·····

男子達

歓迎?当たり前じゃん

女子達

拓海はこのクラスの一員だよ?

愛菜

帰って来てくれて嬉しい!

拓海

·····!

四葉

拓海の瞳に涙が溜まってる。

男子達

おい、泣くなよ!

拓海

泣いてはいねぇし

女子達

ええ?!

愛菜

た、拓海!

四葉

ちょっ·····

拓海

うん·····うん、大丈夫

拓海

ありがとう、ありがとう

男子達

よし!6組復活だ!

男子達

いぇーーい

女子達

やったー

男子達

拓海、今度遊ぼうぜ!

女子達

私も!遊ぼ!

拓海

本当に、みんなありがとう·····!

拓海

俺を待っててくれて·····

四葉

(よかった·····)

一件落着でほっとする。

四葉

(よかった、拓海が笑顔を取り戻して·····)

拓海

四葉、ありがとな

四葉

ううん、私は何も·····

四葉

(いつも励まされてもらって
ばかりだし·····)

拓海

でも、

四葉

ここまで頑張ってきたのは、
拓海の力だよ·····!

拓海

ううん、四葉がいてくれたから·····

拓海

俺は、もう一度前を向けたんだ·····

拓海

ありがとう

言いながら、頭を撫でてくれる。

その時の拓海の表情は、

泣き出しそうな、でも、幸せそうな、安心したような、

やわらかい表情だった──。

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