夜は危ないから絶対に家から出ないように。
そうやって親に言われて育ってきたが、何が危ないのだろうと思い、こっそり家から出た。 高校生になった今でもずっと言われ続けているせいで、気になってしょうがなかった。
数十分歩いてみたが何も起こる気配がない。 試しにと思い、街灯の近くに立ってみる。
主人公様(夢主様)
怖い物見たさに出てみたが、何も起こらないのなら帰るしかない。
家の方向に振り向こうとした瞬間、
かなめ
おしゃれなスーツを着た男性に話しかけられた。 怪しまれたくなくて咄嗟に嘘をつく。
主人公様(夢主様)
かなめ
主人公様(夢主様)
かなめ
主人公様(夢主様)
一体この人は何を言っているのだろう。
かなめ
主人公様(夢主様)
ゆっくりと私に近づき、手を掴まれた。 途中、逃げ出そうかと思ったが、成人男性であろう人から逃げ切れるはずがないと思ったため大人しくしていると、彼の家に連れていかれた。
両手を拘束したかと思えば、首筋に牙を立ててきた。
主人公様(夢主様)
かなめ
じゅるっじゅるるっ
彼の吐息とサラサラな髪が当たってくすぐったい。 それと同時に体が熱くなり、敏感になっていく。
主人公様(夢主様)
かなめ
翌朝、首に噛まれた跡がないかを鏡で見てみたが、何もなかった。
『次のニュースです。昨日の夜から足立区の女子高校生が行方不明になっているそうです。警察は___』
これって私の家のすぐ近くじゃ?
かなめ
主人公様(夢主様)
ぎゅっ
かなめ
主人公様(夢主様)
かなめ
また、始まってしまう吸血。 快楽に堕ちたら最後。 ここから抜け出せないし、抜け出そうとも思えなくなってしまう。 それがヴァンパイアの怖いところ。
かなめ
雨華(作者です)
かなめ
雨華(作者です)
かなめ
雨華(作者です)
かなめ
コメント
2件
最高すぎますッッッッッ👍 もしよろしければヴァンパイアの逆 (主人公ちゃんが吸血鬼側)って出来ますか🙏🏻✨