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青黄

書き方など苦手な方はお控えください

『 煙 草 』

彼が毎日吸う煙草。

息を少し吐けば煙がもくもくと立ち込める。

それと同時に、煙草の独特な匂いが風に乗って部屋に入り、僕の嗅覚を 刺激する。

う、...

やっぱりこの匂いは苦手だ。

でもそれを、当たり前の様に指と指の間に挟み、口に運ぶ彼はやっぱりかっこいい。

煙草って、美味しいのかな...、

僕も普通に吸えたら、あんなかっこよく見えるのかな、?

ソファから立ち上がって、彼が居るベランダへと足を進める。

ねぇ、青ちゃん、

ん、どーしたの、

『ふぅー、』と煙を吐き出しながら、隣に居る僕に目を向ける。

煙草って美味しいんですか、?

えぇ、笑

美味しいって訳では無いけど...、笑

なんて曖昧な返事をしながら、 彼は手に持った煙草を見つめた。

じゃあなんで吸ってるんですか、笑

なんとなく...?笑

なにそれ、笑

ねぇねぇ、僕にも吸わせてよ、!

えぇ、?

黄くん吸えるの?笑

煙草の匂いが苦手な僕が、吸いたいなんて言うと思わなかったのか、少し驚いた声を出す。

僕だって一応成人してるんです、!!

最初は絶対むせるよ、?

不味いよ、?

それでも吸ってみたいの、!

しょうがないなぁ、

譲らない僕に呆れたのか、彼は渋々箱から新しい煙草を取り出した。

ボワッとライターで火をつけると、

はい、

と、僕の方にそれを差し出した。

ありがと、...

自分から吸いたいと言ったのものの、 いざ目の前にすると、やっぱり少し緊張する。

...やっぱやめときな、?笑

真面目な顔で煙草と見つめあってる僕に痺れを切らしたのか、苦笑しながらそう言った。

いや、吸う、!

もぉー、笑

気を付けてよ、?笑

....すぅ..

恐る恐る煙草を口に近ずけ、息を吸った。

...ぅ、ッ?!

げほっ、けほっ...ッ おぇ...っ

煙っぽく、何とも言えない苦味が、僕の口の中に広がった。

それと同時に、気持ち悪さも、お腹の中から込み上げた。

だから言ったじゃん、笑

だいじょーぶ、?

しゃがみこんで嗚咽を続ける僕の背中を優しくさすってくれる彼。

けほっ、!けほっ..ッ

もぉ...水持ってくるね

はい、飲んで、

そう言って彼は水が入った黄色のコップを僕の口元に持ってきてくれた。

....ん、... (ゴクッ

.....はぁ、はぁ...

...まっず、!!

何これ、?!

どこが美味しいの、?!

だから言ったじゃんか、笑

もうやだ...

煙草なんて見たくもない...

もう火の消えたそれを彼に押し付け、もう一度水を口にした。

はいはい、笑

彼は煙草を灰皿に置き、呆れたように笑った。

てかさ、なんで急に吸いたいなんて言ったの?

いや、...なんか..

青ちゃんが吸ってるところがかっこよくて、

僕も吸ったらあんな感じになれるのかなって思った.../

少し照れくさくて、赤くなっている顔を隠すために夜の外を見た。

何それかわいい、笑

黄くんはかっこいいよりもかわいいの方が似合うよ? (ニコ

顔をぐいっと近ずけてそう言われる。

な、ッ...//

もうやだ、青ちゃん煙草臭い、!!

もう近ずかないで、!!//

それだけ言い残して僕は家の中に早足で入った。

えぇー、ひどーい、笑

本当は苦手な煙草の匂いだって、 青ちゃんのなら好きなんだけど。

_ℯꫛᎴ_

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604

コメント

31

ユーザー

ブクマ失礼します

ユーザー

黄くんが可愛い…、やっぱたまごちゃん最高だ…

ユーザー

煙草を使うとは!?凄ッッ ぶくしつッッ(´・ω・`)

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