これは、名も無い時代の集落の、
名も無い幼い少年の、
誰も知らないおとぎばなし…。
産まれたついた時から忌み子、鬼の子として、
その身に余る罰を受けた。
悲しいことは、
何もないけど…
…夕焼け・・
・・小焼け…
手を引かれてさぁ!!
僕は、鬼の子だから…
知らない…!
知らない…!
僕は何も知らない!
叱られた後のやさしさも…
雨上がりの…
手の温もりも…
でも
本当は本当は本当は本当に寒いんだ…!
ハァ…
ハァ…ハァ…
死なない…?
死なない⁉︎僕は何で死なない⁉︎
夢一つも見れないくせに…!
誰も知らない…
おとぎばなしは…
夕焼けの中に吸い込まれて消えてった…!
𝓯𝓲𝓷