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9月10日_
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テレビの速報で入ってきた。
君の自殺ニュース。
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私は立ち尽くしていることしかできなかった。
現実を受け止められなかった。
いや、受け止めたくなかった。
君が死んだことを認めたくなかった。
君が死んだのは9月10日。
9月10日。君の傍にいれば。
君は死ななかったのかも。
彼との思い出の場所へ来た。
何も考えたくない。
考えられない。
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昔を思い出す。
ここに来なければよかった。
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祈ることしか出来ないのに。
ほんと...
バカバカしい。
ガラガラ
今日は一番のり。
寝不足のまま教室へ入る。
眠れなかった。
もう私の隣の席には君はいない。
どこを探してもいない。
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いつも朝から1番に声をかけてくれたのは君だった。
なのに...(笑)
ガラガラ
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聞き覚えのある声がした。
幻聴だと思った。
振り返ったら君がいた。
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スマホで今日の日にちを確認してみる。
"9月10日"
君が死んだ日。
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私は頭が真っ白になった。
もう会えない。
そう思っていた大切な人に会えたから。
近づいて手に触れてみる。
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本当に触れた。
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ur
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君のせいだよ。
時間遡行を行えた。
ということは。
今日の9月10日は君が死ぬ日。
どうやって君の自殺を止めることが出来るか。
私が止めなきゃいけない。
いっそのこと、
時間が止まっちゃえばいいのに。