私のアール

私、屋上で靴を

脱ぎかけた時に

三つ編みの先客に声をかけてしまった

先を越されるのが

三つ編みの子は語る

どっかで聞いたようなこと

私の先をこそうだなんて！

って三つ編みの子は消えてえった

さぁ

と靴を脱ぎかけた時に

背の低い女の子

また声をかけてしまった

背の低い子は語る

居場所がないんだ。

って

私の先をこそうだなんて！

暖かいご飯もあるんでしょ？

と泣いて背の低い子は消えてえった

そうやって何人かに

声をかけて

追い返して

私自身の

泣くんじゃねぇ！

痛みは

ﾀﾋにたい！！！

誰にも言えないまま

初めて見つけたんだ

似たような悩みの子

何人目かにあったんだ

黄色いガーディガンの子

と言った

口をついて出ただけ

本当はどうでもよかった

思ってもいないこと。

でも声をかけてしまった

あぁ、どうしよう

この子は止められない！

私には止める資格がない！

と言って目を伏せたまま消えてえった

飛びます！