6つのイレギュラーな魔法

ｽｯｽｯ…)) (魔法陣を書く)

こうなる運命だった きっとそれだけだ。

私に出来ることは、

あの子にしてあげられることは… これくらいしか、、

…ﾄｺﾄｺ)) (後ろから)

"叶えてあげれる"

ねぇ、

神様って、本当に いるのかなぁ…

急にどうしたの？

……だって、 いくらお願いして祈っても

何も変わらないんだもん、、 目が見えるようになりたいのに…

生まれた時から、 ずっと願ってるのにさ…

叶えてくれないんだ

…真っ暗なんだもん

…じゃあ、神様はいじわるなのかな

奇跡をおこしてくれないんじゃ 私たちのお願いごとも 叶えるつもり、ないのかも、、

…きっとそもそも居ないとか？

わっ！ ｸﾙ))

…この声、神殿長？

びっくりしたぁ… 後ろにいつからいたの？

…聞こえてた、、？

そしたらごめんなさいっ…、 神様のひどいこと言っちゃった

この子は悪くないよ！

奇跡を約束してくれないなんて 神様がひどいよ…

……

乗り越える…？

強くなるための、、 贈り物ってこと？

…えへへっ、✨️

…じゃあ私も、 奇跡をただ待つ人じゃなくて、

奇跡にふさわしい人になる…！

そしたら… 叶えられるんでしょ？

…！𓈒𓏸︎︎︎︎

ﾀﾀﾀ…))！ (走ってくる)

神殿長さま、もどっちゃうの？

引き止めちゃだめだよ！ きっといそがしいんだから

でもきっと疲れちゃったんだし ここで休憩しても…💦

あ、確かに… 神殿長さまお疲れだもんね！

ぼく目は見えないけど 肩の位置教えてくれたら ほぐしてあげれるよ！✨️

そしたら私は花かんむり作る！

いい匂いがしてきっと 神殿長さまも癒されるよ✨️

神官長さまも神殿長さまの お世話お疲れ様だよ！

神官長さまもやさしいんだね✨️

え、いいの？✨️

わぁ…いきたい！！✨️

…それって目が見えなくても、、 なっていいの？

あたり前、 ……よかったぁ、、✨️

うん！！

充実していた

凄く充実していたんだ

ﾄﾞｻｯ)) (予算表などの色々な資料)

部下や周りの人も 色んな人達がいるけど、 皆いい人ばかりで。

恵まれていたんだ

この日々が永遠に続いて欲しいくらい

とても。

幸せな日々だった

でも、今思えばあの時から

きっと、、もうそこから…

"あれ"にあってから。

私の"運命"は 決まっていたんだ

ｽｯ…)) (しゃがむ)

黒いモヤの集合体だ 顔なんてないはず。

けど、 その時は…

何故だか、お互いの目がやっと ピッタリあった気がした

ー執務室ー

それからと言うもの

ちびっ子は私の執務室に 顔をよく出すようになった

だいぶ打ち解けてきたが

自分の事は相変わらず 少しも口に出そうとしない。

地雷なのかは分からないが ちびっ子は妙に神行事などを避ける

神殿に来てるくせにだ。

そして、

少し一緒に過ごしてきた今。 ちびっ子について分かってきたこと、

そしてとことんに好奇心旺盛。

でも人外だからか 感情面に関しては色々 欠けているみたいで

これは好奇心旺盛の方にも 繋がるかもだが、

まるでこの世のもの全て 初めて知ったみたいな…

そんな感じがするくらい 少し無知だ。

あとは絶対的秘密主義。

で、最後…

楽しかった。

心地もよくて、 一日の1つ楽しみが増えた気がした

でも考えてみれば あの頃からだったかもしれない

全てが"崩れてきた"のは。