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ジリジリと時計の音が鳴る。
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眠気に惑わされながらも私は背伸びをして起き上がる。
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カップに珈琲を入れ、椅子に座る。
em
今日は何の本を読もうか、なんてぼんやりと考えている。
そうしたら書類が終わったのか、サボりなのか、彼がやって来る。
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来ちゃった、なんて言わんばかりにコソコソと部屋に入ってくる。
最近、私の音読を聞くのが日課になってきたらしい大先生。
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そう目を輝かせる相手にとあるアリスの本を手にとってやる。
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em
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興味ありげにする彼に本を置いて紅茶を入れてあげる。
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em
そんな話とは裏腹に、本を手に取る彼はぱらぱらとどんな内容か見ていた。
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em
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紅茶を飲む彼を眺める。
やはり美しい、その美しさはアリスの様。
私はこの感情を胸に閉まった。
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へらりと笑う彼。
そんな仕草にどくりと心臓が跳ねる。
em
ut
ゆっくり、はじめから、本を開いて
em
私と彼だけの楽しい時間。
この時は邪魔されたくない。
_______。
_______。
気付けばもう昼。
em
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満腹、と大袈裟に彼は言う。
em
ut
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em
さらりとした彼の髪に指を通す。
人形の様に美しい。
彼は人を魅せる。
em
ut
ゆっくりと距離を詰めて近くのベットに下ろしてやる。
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em
優しく笑ってみせる。
髪の毛に顔を近付けて匂いを嗅ぐ。
…綺麗なだけでなくいい匂いをしている。
また見下ろすような形に戻せば
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em
何時もならそれは失礼、なんて言うが、お構い無しに彼の白い首筋に噛み付く。
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痛い声のように思えるが、喘ぎ声の様に聞こえるその声。
口を離す。
em
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他にも言う事があるだろ、なんて言いたくなるほど帰ってきた返事は小学生レベルの返答で。
em
ut
何時の間にか口を緩めていて、ニヤける口を抑える。
em
ut
昼食べにいきましょ、なんて彼を誘う。
ut
em
チークを出して噛んだ後に優しく付ける。
ut
そうでしょう?と返し、部屋から出る。
その後は一緒に昼を過ごして
大先生はその後ロボロさんに持ってかれました。
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