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紅優
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コメント
5件
dnの力はみんなとは違うのかな…… 飲まれてはいけないってことは暴走もあるのかな…… これからも頑張ってください!!!
続き待ってます!
翌朝。
境界局本部。
昨日の任務は骸級残滓一体の討伐。
被害も最小限。
報告上は、それで終わるはずだった。
しかし────
会議室。
十二席と幹部が集まっていた。
颯は広報の席に座っている。
まだ正式な第十二席ではない。
したがって、特別なことでもない限り。
候補として会議への参加を許可されていただけだった。
机の上には、昨夜回収された資料が映し出される。
愛水 怜《無刻》
画面には、黒い粒子のようなものが映る。
愛水 怜《無刻》
紫苑 陸《虚路》
愛水 怜《無刻》
部屋の空気が重くなる。
緑龍 風雅《白夜》
短い一言。
会議は終わった。
廊下。
颯は昨日のことを思い返していた。
『……境界』
あの残滓の声。
あれは聞き間違いではない。
「難しい顔してんじゃん」
振り返る。
凛が壁にもたれながら笑っていた。
黒巌 凛《灰霞》
白狐 颯
少し迷ったあと。
颯は全てを話した。
残滓が自分を『境界』と呼んだこと。
凛は最後まで黙って聞いていた。
黒巌 凛《灰霞》
白狐 颯
黒巌 凛《灰霞》
白狐 颯
黒巌 凛《灰霞》
それ以上は話さなかった。
ただ、凛の表情には珍しく笑みがなかった。
夕方。
訓練場。
一人で素振りも続ける。
一。
二。
三。
何百回と剣を振る。
風雅の言葉を思い出す。
「剣を見ないで 相手を見るんだ」
呼吸を整える。
踏み込む。
第一剣技───
白狐 颯
一歩。
これまでより深く踏み込めた。
自分でも驚くほど自然な動きだった。
だが次の瞬間。
足元から。
ジジッ───
黒いノイズが床を這う。
白狐 颯
反射的に後ろへ飛び退く。
ノイズは数メートルまで広がると、ゆっくり消えていった。
白狐 颯
以前と同じ現象。
力が僅かに高まった時だけ現れる。
そこへ。
緑龍 風雅《白夜》
いつの間に風雅が立っていた。
白狐 颯
緑龍 風雅《白夜》
白狐 颯
風雅は黒い跡が消えた床を見つめる。
少しだけ目を細めた。
緑龍 風雅《白夜》
白狐 颯
緑龍 風雅《白夜》
緑龍 風雅《白夜》
それだけ言い残し、風雅は訓練場を後にした。
白狐 颯
その意味は分からない。
しかし。
黒いノイズが現れた場所には。
細い一本の亀裂のような跡が残っていた。
床ではない。
空間そのものに刻まれたよつな、黒い線。
そして同じ頃────
地下第五封印区画。
封印されている黒核の周囲で。
カン……
カン……
鎖が、一定の間隔で揺れていた。
まるで。
誰かの鼓動に合わせるように。