美波
何今のニュース、、、
愛
颯太じゃないよね!うん!そうたなわけないよね!
夕真
当たり前じゃん……なあ?しょう?
勝
わかんないよ……とりあえずその、マンション……颯太の家行ってみようよ
牧田巡査
ちょっと通ります。
牧田巡査
すいません
救急隊員A
せーのっ。
救急隊員B
この子名前は?
救急隊員A
木渓颯太くん
救急隊員B
きたに……
救急隊員A
真希さんの息子さんらしいよ……
救急隊員B
真希さんの……
救急隊員C
私語を慎め、勤務中であって搬送中なんだぞ
救急隊員A
すいません
救急隊員B
すいません
夕真
おい!今のどういうことだよ!颯太がどうしたんだよ!
美波
ゆうまっ!
救急隊員C
君達、颯太くんの友達かな?
夕真
友達なんかじゃねえよ!親友!家族同然なんだよ!
救急隊員C
そんな存在がいたら想太くんはあんな遺書残して自殺するかな?
救急隊員B
先輩っ!
救急隊員A
まだ、中学生ですよ!?
勝
颯太が自殺ってどういうことですか……?
勝
遺書ってなんですか!?
愛
颯太……死んじゃったの?颯太……もう居ないの?
牧田巡査
こっからは警察が説明するよ……搬送お願いします。
救急隊員A
了解です。
夕真
おい……どういうことなんだよ……なあ…
牧田巡査
即死だったよ。七時頃マンションの屋上から飛び降りたそうだ。
美波
そ……んな
美波
颯太がですか……?
愛
颯太……(泣)
勝
愛?大丈夫?……
夕真
お巡りさん嘘だよな?颯太はそんな自殺するような人間じゃ!
牧田巡査
そんな人間が自殺したんだよ…君たちには言えなかった秘密沢山あったんだよ。遺書も見つかってる。
勝
遺書の中身は…… 見せてくれないんですか?
牧田巡査
身内の承諾がないと無理なんだよ
夕真
おれ達は、家族同然なんだよ!
美波
夕真!言い方!颯太がいなくなって悲しくて辛いのはみんな同じで……
夕真
だからって、俺達はずっと一緒でなんでも話せる中で……なんでなんだよ颯太……いえよ俺たちに……
勝
夕真……
勝
言えないようなこと、気づかなかった僕達も悪いんだよ……
愛
私のせいだ……いつも颯太に強く当たってた…
美波
愛のせいじゃないよ。私だって颯太にひどいことしてたもん……
勝
颯太は僕達の悩みたくさん聞いてくれたお母さんみたいだった……それがダメだったのかもしれなかったね…
夕真
だからって……自殺するのは違うだろ!
木渓真希(颯太の母)
自殺がどうかしたの?
美波
まきおばさん…
牧田巡査
木渓颯太君の親御さんですか?
木渓真希(颯太の母)
ええ……母親ですけど
牧田巡査
お話があります……中に案内して貰えますか?
木渓真希(颯太の母)
颯太のことですよね…
牧田巡査
ご存知なのですか?
木渓真希(颯太の母)
そうかと思って早退きしてきたんです、、やはりそうだったんですね
まきおばさんは思った以上に冷静だった。同様にひとつも見せなかった
夕真
まきおばさん、、
夕真
俺たち颯太が書いた遺書見たいんです。見ても…
木渓真希(颯太の母)
野暮なこと聞くんじゃないの。いいに決まってるでしょう。あなた達は颯太の家族なんだから
勝
おばさん……
愛
ありがとうございます。
牧田巡査
ゆうたくん、遺書持ってきて
川崎巡査
分かりました
川崎巡査
これが、颯太くんの遺書です……
夕真
みなみが呼んで
美波
私が?
愛
うん……みなみが一番いいよ
美波
どうして……?
勝
いきなりかも知んないけど、颯太ずっとずっと…
牧田巡査
その事も全部遺書に書いてあったよ…見るといいよ
美波
分かりました…
美波
読むね
夕真は言葉遣い悪くて馬鹿だけど優しくて強くてたくましいイケメンゆうまでした。夕真の言う言葉はいつも心に刺さりました。俺の支えでした。ありがとう夕真の夢は 「自由に生きる」 絶対叶えろよ応援してる
愛は気が強いくせに涙脆くてお化け大嫌いで勇気のある男みたいな愛でした。いつも殴る時強いし当たり強すぎるからね!そんな所もひっくるめていいと思うよ。 愛の夢は 「空手の選手」 まずは都大会優勝!頑張れよ応援してる
勝は俺たちのボケも突っ込んでくれてでも甘えん坊でしっかりした弟のようでした。勝の作るクッキーもう一回食べたかったな〜。 勝の夢は 「学者」 勉強好きの勝なら絶対なれる。応援してるよ
美波はいつも笑顔で、面白くて何事も全力で俺の太陽?ううんヒーローでした。俺のヒーローはやることバカでほっとけないけど落ち込んでくれる時にいつも光をくれましたありがとう。 美波の夢は 「イラストレーター」 絵だけはうまいんだよね大丈夫お前ならやれるよ頑張れ応援してる大好きだからね
こんな事書いといてなんだよって思うけどみんなの存在が眩しくていつも自分がちっぽけに感じていたんだ。だから俺はいなくてもいいんじゃないかって思ってた時にある男にあったんだ。そいつはいつも俺に現実から遠ざけてくれたんだ。受験からも医者っていう母親からの圧力も……
そいつと関わってくにつれて、悪い道にどんどん進んでった。たばこ、酒、くすり…… 大きな夢持った皆に近づくのは申し訳なくて遠ざけてたのもそれが理由。その隠蔽のためにその男に金せびられていてこんなの母親に話せるわけなかった。だから俺は「死」を選んだんだ。ごめん。なんともでも言ってくれて構わないけどこれだけは言わせて……
俺の生きた年月は少なかったけどみんなと過ごせた日々すごい楽しかったありがとう。皆に会えて本当に幸せでした。
多分こんなこと書いたらすごい笑われるよね…… けれど、笑わないでね てがみ長くてごめん…… じゃあね
愛
颯太……
牧田巡査
颯太くんが、麻薬とかに手を出していたのは知らなかったな…それも調べる必要があるみたいだけどまず探すのは……
勝
遺書に書いてあった、「男」ですか?
牧田巡査
ああ。そいつの関与が極めて高い
愛
みなみ?
美波
颯太の気持ち全然気づいてやれなかった。こんなんで家族って言えんのかな……
夕真
家族……じゃねえよ
愛
夕真っ!何言ってんのよ!
夕真
麻薬?タバコ?酒?あいつまず俺たちの夢……みんなでおんなじ高校通うって言う約束破ったんだぞ!そんなんで家族って!
夕真
いって!なにすんだよ!
美波
颯太は誰にも言えないひみつかかえてここまで追い込まれて、死を選んだの!私たちに言わないで死んだの!分かる?私達家族として認めてられてなかったんだよ!
夕真
だから、そんなやつ家族じゃ!
美波
私たちにも非があるってことだよ!颯太が信用してなかったから死んだんでしょ!?私達がもっと信用されてたら……颯太は……
勝
美波……確かに俺たちのせいかも知んないけど。法を破ったんだよ……一線越えたんだって颯太はたとえ死んでなくても警察に突き出されてたよ
美波
そんなっ……
木渓真希(颯太の母)
みんな、もう遅いから帰りなさい…………
愛
まきおばさん……あの
木渓真希(颯太の母)
分かってる…あとは大人に任せなさい。この事件は子供が関わっちゃダメだと思うのよ
愛
私達、親友……家族として!
木渓真希(颯太の母)
家族なんて所詮口だけなのよっ!もういいから帰りなさい!子供が関わるようなことじゃないの!
牧田巡査
お母さん……
木渓真希(颯太の母)
ごめんなさい……みんなのお母さんには電話しとくわ……その男がうろついるかもしれないし……
牧田巡査
そこは警察が伴侶します。ゆうたくん!送っていってくれる?
川崎巡査
承知しました!パトカーで帰ろうか……
勝
ありがとうございます。
このことがこの事件が 闇の深い事件だったってことを