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2 - また俺だけを見て?

♥

302

2021年03月03日

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あなたの真っ直ぐな視線が嬉しかった

もう1度だけで良いから、俺の事見てくれませんか…?

天羅 優紀

○○ちゃん、○○ちゃん!

柊木 ○○

どうしたの?

天羅 優紀

今日の放送も紫苑くんだって!!

柊木 ○○

!そうなんだ

昨日から始まった 放送委員のハマっている特集がお昼の放送からながれる

天羅 優紀

うん やっぱりあの声人気なのかな…?

柊木 ○○

人気なんじゃない?凄かったし…

優紀がそうだね、と合図地を打ってくれながら、時計を眺めた

天羅 優紀

もうすぐ放送だね

天羅 優紀

お弁当食べとこ…

柊木 ○○

うん お弁当食べとかないと、ゆっくり放送聞けないもんね

2人で急ぎめにお弁当のおかずを口に放り込む

もぐもぐ、と頑張っていると、スピーカーから放送開始の音楽が流れてきた

間に合わなかった…

佐原 紫苑

ん"んッ…。

咳払いが聞こえ、それと同時に音楽が止まる

佐原 紫苑

えぇ…〇月×日、放送を始めます。
今回はまたまた放送委員が執筆致しまました

佐原 紫苑

「好きなもの」特集で御座います。
語り相手は昨日と同じ、2年の佐原が務めさして頂きます。

佐原 紫苑

最後までごゆっくりとお楽しみください。

クラスの中にいた人達は、一気に静かになって放送に耳を傾けた

佐原 紫苑

…俺には好きな人が居ます。

クラスの人

!?!?

いきなりシュールな話から始まったよ…?! 大丈夫なの、これ?!

佐原 紫苑

その人は笑顔が可愛くて、自分よりも背が低くて
でも、そんたところも可愛くて、日光に髪が透けると

佐原 紫苑

オーキットみたいな色で凄く綺麗なんです

天羅 優紀

ほんとに好きなんだね これ書いた人

柊木 ○○

うん

オーギット。 前世での私の髪色だ 今は太陽に透かすと薄ら見えるほどなんだけど… 同じような人がこの学園に居るのかな?

佐原 紫苑

ホワイトチョコレートのような色の瞳を
細めて笑う姿は、鼻が咲いたみたいで…!!

天羅 優紀

紫苑くん、今日めっちゃ感情移入してる?

柊木 ○○

恋のお話だからね

1文、1文温かい声で読み上げる紫苑くんはやっぱり優しい人なんだな

そんな事を思かながおかずを頬張る

佐原 紫苑

話は変わりますが、俺は独占欲が強い方です。
…その人のクラスメイトの噂を聞いて少し嫉妬しました……

紫苑くんの声が少し途切れた

クラスメイトたちはスピーカーを見つめた

私もスピーカーを見つめた

どうしたんだろ…

佐原 紫苑

なぁ……

紫苑くんの声が小さく響いた

佐原 紫苑

俺は、○○さんだけを見てたいんやッて…!!

スピーカーから流れた本音を聞いて

私はまだ残っているお弁当から顔を上げた

天羅 優紀

え?今…○○って!

柊木 ○○

私…行かなきゃッ!!

そう言って 教室を飛び出す

クラスメイトたちの黄色い声が響いた

放送室は私の教室から1番遠いけど

いつもなら、歩く廊下を走った

職員室から仁井先生の顔がひょこっと出てきた

柊木 ○○

あ、先生…

仁井先生

青春だな

仁井先生

頑張れよ!

柊木 ○○

はいッ!

放送室のドアを開いた

もうスピーカーから声は流れてない

ただ

顔が真っ赤な紫苑くんが振り向いた

佐原 紫苑

○、○○さん…

子椅子に座ってるから今日は、わの方が背が高い

抱き締めても真っ赤な顔は見えないや

佐原 紫苑

あ、あの…○○さん?

柊木 ○○

私は元々貴方しか見ていませんよ

そういたずらっ子のような笑顔をした

佐原 紫苑

そうですか。…すみません、前世の事他の方から聞きました

柊木 ○○

忘れてました…?

はいと頷き 今はちゃいますよ?!と弁解する

くすり、と微笑むと紫苑くんは少しヤケになって叫ぶ様に言った

佐原 紫苑

また、俺だけを見て?

最後まで見て頂きありございました

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コメント

2

ユーザー

こんな…放送で言われちゃ……困るやんけ←お前に言ってねぇよ 先生すこ。ワイもこんな青春してぇぇなぁ(無理)

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