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2件
大丈夫だ!ガッチさんは重いとか言うタイプじゃあない!
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今日は4人実況する日なので、 レトルトと牛沢が住んでいる家にお邪魔していた。
今はレトルトと2人で留守番。 ガッチマンと牛沢は小腹がすいたからと コンビニに買い出しに行っていていない。
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キラキラ光る薬指を見て驚きを隠せない俺は、 その場でぺたんと座り込む。
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🐱
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確かに…
ガッチさん、天然だもんなぁ…
頭を抱え込む。
しかももう一つ問題があって…
ガチャ!
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玄関の開く音を聞き、レトルトは玄関に駆け寄った。
俺はというと今はそれどころじゃない!
ガッチさんは…お揃いが嫌いなのだ。
小さなキーホルダーですら、 同じものを渡して強引にお揃いにしても
一回も使ってくれない。
それどころか、 今までめげずにあげた小物のお揃い達は
どこにあるのかすら分からない。
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あれこれ考えてて真後ろにいたガッチマンに気が付かず 思わず飛び跳ねる。
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ふにゃりと目を垂らし満面の笑みを浮かべ、 俺に抱き着く。
外の香りとガッチマンの匂いが混ざって、 なんだが心地いい。
ぎゅーすりすり
強く抱きしめ返しては、 ガッチマンに擦り寄る。
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2人の声で我に返り、 ガッチマンを剥がした。
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ぎゅっ
急にガッチマンに後ろから抱き着かれ、 バランスを崩しかけた。
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俺の後ろから2人を茶化すガッチさんを 愛おしそうに見つめる。
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見つめていることに気づかれ目が合うと、 照れてしまい咄嗟に下を向く。
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不思議そうにしながらも、 俺を後ろから抱きしめ直して離さない。
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実況しながらなんて集中できるわけない!!
俺はガッチマンから離れ隣に座り直す。
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ぷくっと頬を膨らませて拗ねるガッチマン。
少し子供っぽいところも、 ギャップがあって大好きなところだ。
そのままいつものように、 4人実況を撮り終えた。
玄関前
夜中0時も回って日もまたぎ、 あたりはもう真っ暗だった。
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昨日の夜が激しかったのもあって、 疲労が溜まってすごく眠い…
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眠気で頭がうまく回ってなくて 2人の会話が理解できない。
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バタンッ
なんかすごく荒々しく追い出された気が…
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視界が歪んでとってもフワフワする。
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よろけてしまいガッチマンに支えられたが、 何やら驚いてる様子。
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なんだか呂律も回らなくなってる…
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🐱
何が起きてるか理解できないまま、 言われた通りにガッチマンの背中に乗った。
ガッチマンの心地良い匂いと揺れで、 俺はそのまま気を失った。
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気がつくと俺は家のベットで横になっていた。
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起き上がれない。
服は部屋着に着替えられていて、 おでこには冷えピタが貼ってある。
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辺りを見渡してもガッチマンがいない。
頭の中で帰りのことを整理すると、 おそらく熱が出てそのまま気絶したのだろう。
ズキンッ!
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どうにか起き上がろうとするが、 激しい頭痛でよろけてしまう。
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慌てて俺に駆け寄るガッチマン。
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熱があるからか、 お揃いの事が頭から離れない。
加えて、呂律も回らず上手く喋れてない。
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優しく頭を撫でてくれるガッチマン
本当に心配そうに、 でも優しく微笑んでくれる。
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正直食欲はない。
買ってきてもらったのに…
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食べてほしそうにウルウルしてこっちを見る ガッチマンに負けてしまい、
渋々プリンを受け取ろうと手を伸ばす。
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渡してくれないプリン。
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手際よくプリンの蓋を開けては、 そのまま食べさせられた。
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ちゃんと飲んだことを確認してから、 次の一口を与えられる。
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プリンを丁度食べ終わる頃に聞かれて 思わず動きが止まる。
指輪…お揃い…
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恐る恐るガッチマンを見ると まっすぐに見つめられていて思わず目線をそらす。
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言えない。
お揃いで指輪がほしいなんて…
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言いたくない。
また、傷つきたくない…
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話を逸らされホッとしたが、 何のことだか分からず。
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まさかガッチマンから言われると思わず、 むせてしまう。
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もしや…気づいてるか…?
知らないふり、した方が良いかな…
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え!?今良いよねって言った!?
ここでレトルトの言葉を思い出す。
🦀「ガッチさんにお願いしたら? 喜んで買ってくれそうだけどね」
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自分の声と同じタイミングで続けられた言葉に、 思わず続きの言葉を飲み込んだ。
あぁ…聞きたくなかった…
🥷
やめて…
🥷
聞きたくない…
ポタッ…ポタッ…
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俺の目からはいつの間にか涙が溢れていた。
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慌てて俺の頭や頬を優しく撫でながら、 ゆっくり寝かしてくれるガッチマン。
ズキンズキンと脈打って止まらない頭。
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頭を少し起こして薬も飲ませてくれた。
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ずっと涙が溢れて止まらない。
声も出せない。
どうにか頑張って首を横に小さく振る。
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そう言い残して部屋から出ていった。
止まらない脈は一体どっちなのだろう。
熱が出てるせいで痛い頭か… もしくは心か…
体もしんどくて何が何やら分からなくなってきた。
少し憧れてた。 ずっと一生一緒に居れる約束みたいな ものだと思ってたから
もしガッチさんがくれたなら、
ガッチさんが俺と生涯共にすると誓ってくれてると 目で確認できる大事なものになると、
言葉に出さなくても2人は愛し合っていると、
常に薬指を触って感じれる幸せなものだって
幸せな気持ちにしてくれるものだと思ってたから。
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溢れ出した感情は、 涙と一緒に止まってくれない。
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絶対聞かれない小さな声で、 ただ独り言を漏らす。
もう…欲しいって言えなくなっちゃうな…
本当はしんどいからそばにいて欲しかったことも、 お揃いみたいに拒否されるかもしれないと思うと
何も言えなかった。