ゆり
ねぇねぇさき~
さき
どした?
ゆり
ジェリーちゃんが高橋先輩と仲良くするのやめてって言ってきたんだけど……
さき
ふーん
さき
その通りにしたら?
ゆり
え?なんでそんなこと言うの?いつものさきじゃない
さき
だってジェリーちゃんが言ってたんでしょ?ジェリーちゃんに逆らったら逆に高橋先輩に嫌われちゃうかもしれないよ?
ゆり
う~ん……
ゆり
まぁ確かに…
ゆり
だけど諦めることなんて出来ないよ。
さき
わがままだよ!
さき
私だって!
さき
…………
ゆり
私だって?
ゆり
何言おうとしたの?
さき
もういいよ!
さき
なんで私の気持ちを分かってくれないの!
ゆり
え?どういう意味?
さき
もういいって!
そのままさきは泣きながら先輩達のいる方向へ向かっていった
ゆり
(私いけないことしちゃったのかな。)
ゆり
(それにしても私の気持ちわかってくれないってどういう意味なんだろう。)
ゆり
(ごめんね。)
すると高橋先輩の声が廊下から聞こえたのだ。
高橋先輩
大丈夫?
さき
うぇーん
高橋先輩
どうしたの?保健室行く?
さき
ゆりにいじめらたんです…
高橋先輩
ゆりが!?
高橋先輩
そんなやつだったのかよ
高橋先輩
見損なったぜ…
さき
ふふっ…
さき
もう大丈夫です。
高橋先輩
本当に?元気ないぞ?
高橋先輩
どうせなら俺の家来るか?
高橋先輩
話聞いてやるよ
さき
本当ですか!!
高橋先輩
もちろん
さき
ありがとうございます!
高橋先輩
じゃあな!また後で
ゆりはそこまで話を聞き終わって死にたくなった。裏切られた気持ちで。
ゆり
さきの嘘つき……
ゆり
許さないから。