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結局どうすることもできずに恐怖に耐え、 最寄り駅のアナウンスと同時に電車から飛び降りた。
直弥
足が震え、そのままホームのベンチに座り込んだ。
サラリーマン
最後に聞こえた声が耳にこびりつく。
もう二度とあんな目にあいたくない。
早く帰って颯斗に会いたかったけど、 手も足も震えていて、こんな情けない姿見せられない。
落ち着くまでベンチから動けなかった。
直弥
颯斗
スマホから目離さずに颯斗が言う。
颯斗
直弥
颯斗
一瞬颯斗に話してしまおうかと思ったけど、 俺だって男で年上だし。 変なプライドが邪魔して言い出せなかった。
それに颯斗に心配や迷惑かけたら嫌だし。
いつもより1時間以上遅い帰宅のせいか颯斗は不機嫌で、俺が一方的に話しかけながら冷めた夜ご飯を温めなおして食べた。
せっかくの2人の時間なんだから もっと楽しくご飯食べたかったな、なんて思ったけど、 確実に俺のせいで機嫌を損ねているからそんなこと言えない。