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コメント失礼します! 初めてコメントをするので誤字があったらごめんなさい、 とても良い話でした!主さんの他の投稿も見ました どの話もとても面白く、見ていてとても楽しかったです!! 応援しています! フォローしてもよろしいでしょうか?
今回は前の続きになります!
※及川視点にしてます
俺は及川 徹
俺には弟がいる
その弟はあまり笑わなかったけど、最近段々と笑顔を見せるようになった
最初は俺だけに見せてくれた笑顔が、他の奴にも見られてる
それがなぜかモヤモヤする
だから、俺は弟を構い倒す
及川 徹
日向 翔陽
及川 徹
日向 翔陽
及川 徹
日向 翔陽
及川 徹
日向 翔陽
及川 徹
日向 翔陽
日向 翔陽
及川 徹
日向 翔陽
及川 徹
及川 徹
及川 徹
日向 翔陽
及川 徹
日向 翔陽
俺は翔陽の手を引っ張って前に進んだ
及川 徹
日向 翔陽
俺は翔陽に白いパーカーに英語で文字が書いてあるやつを渡した
及川 徹
及川 徹
そう言って、俺は一日中翔陽を振り回した
次の日、翔陽はパーカーを着ていった
日向 翔陽
ガラガラ
モブ
日向 翔陽
日向 翔陽
モブ
モブ
日向 翔陽
スタスタ
俺は今、女の子達に手を振りながら翔陽の所へ向かっている
そして翔陽のクラスの前に立ち
中を覗くと
及川 徹
翔陽は注目されていた
そりゃ、そうだ
あの服が似合うやつなんてそんなにいない
そしてそんなやつをほっとくやつなんて中々居ない
俺はバカだ…
似合う服を買ったら人気になるのは分かってたのに、翔陽とのお買い物が楽しくてその事を忘れていたなんて…
ってかまて…俺何考えてるんだよ?
翔陽が人気で嬉しいはずなのに…なんでこんなこと考えてんだよ…
とりあえず、頭を冷やそう
翌日の朝
モブ
誰かが告られている…
日向ってまさか…
及川 徹
髪色がオレンジ…後ろ姿でわかる…あれは本当に翔陽だ
こんなの盗み聞きはダメだけど聞いてみることにした
…でも、中々翔陽の言葉が聞こえない
単語だけは聞き取れる…
日向 翔陽
嬉しい…?
日向 翔陽
ありがとう…?
モブ
え、名前が聞き取れなかった…
翔陽…好きな子いたんだ
俺…翔陽に何も聞いてなかったのに…
あんな優しい目…俺は…見たことない
あの日から俺は翔陽に冷たくした
最初は翔陽もびっくりしてたけど
流石、翔陽。すぐに慣れていた
日向 翔陽
こういうとこ本当…優しい…
でも…俺は
及川 徹
日向 翔陽
なんでこんな冷たくしてるのか俺にも分からない
罪悪感はあるけど、今更ひけない…
日向 翔陽
翔陽は普通にしてる…
やっぱり俺が冷たくしてもなんとも思ってないのか
そりゃ…そうだ
あんなにしつこかったやつがいきなり冷たくしたって楽になるだけだしな
今日はなんだから眠れない
だから、夜だけど散歩にでも行こう
俺はなんでこんなにもイライラしているのだろう
自分でも分からない
翔陽は何もしてないのに…俺…
いきなりだが翔陽はああ見えて凄く優しいんだよな…
さっきのもそうだし、俺が体調を崩したらすぐに気づいてくれる
俺が我儘をいっても聞いてくれる
及川 徹
なのにそんな翔陽に冷たくした
暇だからうろちょろしていたら、いつのまにか公園の隅にいた
そういえば、ここは翔陽と仲良くなったきっかけとなった場所だ
凄くいい思い出になっている
だけど、そんな思い出が
今は少しムカついている
最初に笑顔を見せてくれたのは嬉しかった
でもそれを他人にも見せるんだと考えるとなんだかモヤモヤする
翔陽が悪いわけじゃないけど…今考えたらあの時、ほっといたら良かったのかもしれない
こう考える俺って最低だな
でも…そしたら他人に笑顔を見せることはないし
俺は…………
及川 徹
というか、なんでずっと翔陽のこと考えているのだろう
そして、なんで自分から冷たくして悩んでいるのだろう
気づいたら上から水が降ってきた
雨か…
傘持ってきてないなぁ…
まぁいいか…翔陽もあの日、してなかったし
…翔陽
及川 徹
なんでこんなに翔陽のことを考えているのかわかってる
分かっているからこそ、考えたくない
なのに雨だからかな?
気持ちが段々と零れていく
及川 徹
俺、翔陽の事が好きなんだ
でも、君には俺はいらないんだよな
だったらこの恋を終わらせなきゃ
でも、いつのまにか思ったより気持ちが大きくなっていた
誰か俺に恋の諦め方を教えて……
及川 徹
俺は静かに涙を零した
翔陽も確かこんなのだった
やっぱり俺たちは「兄弟」だからかな
翔陽もあの日の俺みたいにきてくれないかな…
及川 徹
自分が自分でも呆れる
その時だった
ぺちゃっ
靴の音が聞こえて
日向 翔陽
と、翔陽が傘を差し出してきた
自分の傘なのにそれを差し出したのだ
自分は濡れてるのに…
どこまで優しいの…
でも…
及川 徹
流石に受け取る訳にはいかない
俺に傘を渡したら本人が濡れるだろうし
日向 翔陽
及川 徹
またこんなこと言う…
及川 徹
及川 徹
及川 徹
日向 翔陽
及川 徹
日向 翔陽
やっぱり…俺がしつこかっただけだよな…
及川 徹
日向 翔陽
及川 徹
日向 翔陽
日向 翔陽
及川 徹
日向 翔陽
日向 翔陽
グサッ
及川 徹
日向 翔陽
「兄弟」としての「好き」だよな
これで俺の恋は叶わないと確信した
及川 徹
何聞いてんだ、俺。当たり前だろ?
日向 翔陽
及川 徹
どういうこと?
日向 翔陽
日向 翔陽
……え?
及川 徹
日向 翔陽
及川 徹
スタスタ
そう言って、翔陽は前へ歩き出した
及川 徹
及川 徹
俺がそういえば、翔陽は
立ち止まって振り返っていった
日向 翔陽
優しい笑顔で。
そして俺はというと
涙を流してダサいながらも翔陽に抱きついた
日向 翔陽
俺の恋は叶わないという確信は消えた
諦めるのは…もうやめた