桃
屋上に来るといつも先に桃くんがいた
青
桃
桃
桃くんは相変わらず塩対応だったけど
何故か「帰れ」とは言わなかった
青
桃
そっけない返事。
でもなんとなく放っておいてほしい雰囲気だった。
僕は余命1年の難病を持っている
僕は黙って隣に座る
心臓の痛みが少しだけ楽になる気がした
桃
青
桃
一瞬僕の呼吸が止まった気がした
青
桃
桃くんは無表情のまま僕の顔をじっと見つめる
バレるわけにはいかない。
青
桃
桃くんはそれ以上何も聞かずまた空を見上げた
僕はそっと拳を握りしめる
そこまで深くもないこの関係が崩れるのが少しだけ怖かった
青
青
僕は軽い調子で尋ねると桃くんはじとっとした目で睨んできた
桃
青
桃
そっけない返事。
でも嫌そうな顔はしていなかった
青
桃
青
桃くんは一瞬眉をひそめた
桃
青
桃くんは呆れたように息を吐くと僕から視線を逸らした
桃
青
桃
そう言いながらも桃くんは僕のことを追い払おうとはしなかった
むしろ少しずつ距離が近くなっている気がした
このままずっとこうしていられたらいいのにな
僕は心臓の痛みを感じながら静かにそう願う。
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡100
コメント
3件
天才すぎますね👏🏻🥹⟡ 続き楽しみにしてます~‼️‼️