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お前毎日ここいるの?

屋上に来るといつも先に桃くんがいた

うん、落ち着くから

ふ~ん…

変なやつ

桃くんは相変わらず塩対応だったけど

何故か「帰れ」とは言わなかった

桃くんは?なんでここに?

……別に

そっけない返事。

でもなんとなく放っておいてほしい雰囲気だった。

僕は余命1年の難病を持っている

僕は黙って隣に座る

心臓の痛みが少しだけ楽になる気がした

…なぁ

ん?

お前、体調悪くね

一瞬僕の呼吸が止まった気がした

え、なんで?笑

さっきから顔色悪いし息も浅い。風邪?

桃くんは無表情のまま僕の顔をじっと見つめる

バレるわけにはいかない。

いや、寝不足なだけ、笑

……そ

桃くんはそれ以上何も聞かずまた空を見上げた

僕はそっと拳を握りしめる

そこまで深くもないこの関係が崩れるのが少しだけ怖かった

ねぇ桃くんってさ

彼女とかいないの?

僕は軽い調子で尋ねると桃くんはじとっとした目で睨んできた

は?

いや、モテそうだなって思って

……興味ねぇ

そっけない返事。

でも嫌そうな顔はしていなかった

ふ~ん、意外

何がだよ、

だって冷たいけど優しいじゃん

桃くんは一瞬眉をひそめた

どこが

だって僕のこといつも気にしてくれてるじゃん

桃くんは呆れたように息を吐くと僕から視線を逸らした

お前が勝手に喋るから聞いてるだけ

それ優しいってことでしょ、笑

、うざ

そう言いながらも桃くんは僕のことを追い払おうとはしなかった

むしろ少しずつ距離が近くなっている気がした

このままずっとこうしていられたらいいのにな

僕は心臓の痛みを感じながら静かにそう願う。

𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡100

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