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『君と僕の忌避進路』

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『君と僕の忌避進路』

第61話 - 新たな出会いのその先は

21

2023年10月28日

#nmmn

#utit

#srr

#mfmf

縁（エニシ）

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縁（エニシ）

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？？？視点

？？？

うん、もう日本に帰って来れてる

？？？

…もう、そんなに仕事があるの？少しくらい休ませてくれないんだね

？？？

…はいはい、わかってるよ

？？？

そう、今『花宮高校』に向かってる

？？？

こっちの学校はもう冬休みが終わった頃だからね

？？？

……ちゃんと仕事するから、今くらいいいでしょ？

？？？

じゃ、切るからね

？？？

……ふぅ、楽しみだね

？？？

『彼方』

真冬視点

教師

おーい、相川！

昼休み、ご飯を食べていると突然先生から呼ばれた

真冬

（…あれ、後ろに立ってる人って誰…？）

教師

この方に、校内を案内してくれないか？

教師

３年の生徒の保護者でね、校内を見てみたいと

真冬

え？でも、なんで僕が……

３年の保護者の人なのに、２年の僕が案内するなんて、普通だったらおかしい話だ

　　　

あぁ、僕が頼んだんだ

　　　

ごめんね、わざわざ昼休みに校内案内なんて…

真冬

い、いえ！大丈夫ですけど…

僕はさっきまで一緒にお昼を食べていた優と渉さんの方をちらっとみた

優

あ、それ俺も行きたい！

渉

ちょ、それは流石に…！！

　　　

君たちも？ありがとう、すごく嬉しいよ

　　　

あ、もしかして真冬くんのお友達なのかな？

優

あ、そうです！

真冬

えっ…？

真冬

（僕、下の名前は名乗ってないよね…？）

　　　

2人もお食事中に悪かったね

教師

じゃあ、後頼んだぞ3人とも！

真冬

あの、あなたは一体…

　　　

あぁ、名乗り忘れてたね

青波

僕は青波、『一ノ瀬青波』

真冬

っ！！

青波

よろしくね、真冬くん

真冬

は、はい……っ

そう差し出された手は、異様に冷たくて

そこで、全てわかった

きっと名字からして、この人…青波さんは彼方さんのお父さんだ

そして青波さんは、きっと僕のことも知っている

社長という位についている人間なのだから、息子である彼方さんの身辺調査をするのは何となく想像がついていた

彼方さんから聞いた話が正しいのなら、この人はかなりの束縛をしている

真冬

（本当は今すぐに彼方さんに連絡して、避難してもらうところだけど…）

青波

ん？どうしたの真冬くん

真冬

（この人の前で電話やメールなんてしたら、彼方さんは確実に連れ去られてしまう）

真冬

（なら……）

真冬

…すみません、じゃあ案内します

青波

うん、よろしくね

真冬

（彼方さんのいる別校舎に、僕が行かせないようにするしか…）