こ ん に ゃ く く ん 。

4月初め。

新しい高校、

新しい校舎。

新学期、

進級、

入学。

周りには桜の木がお迎えする中、

…迷子の私、

新入生の私は、

親がせっせと私を置き去りにして体育館へと行ってしまったが故に、

私の方向音痴が炸裂し、

校内で迷子中。

…そんな私、

愛川みなみは、

この高校、

西高校の制服が可愛すぎて猛勉強したら、

ギリギリのラインで合格。

でも生まれ育ちが関東だった私は、

親に頼み込んで関西に住む事に。

ここまでは笑顔で幸せで夢みたいな日々！

…だけど、

"これより、入学式を開始します。"

全校に向けて放送された開始合図に、

私の新しい高校生活は終わりを迎えた。

…はずだった。

体育館につけないパニックから、

足元を見ていなかったせいか、

変なところで段差…？

に引っかかってコケ、倒れる。

でもここは廊下…、

段差なんて無いはず、…。

そう思いながら恐る恐る振り向くと、…

胸元には私と同じ新入生の証の花。

そしてきちんとこの高校の男子用制服。

…間違いない、

私と同じ迷子だ…！！

…って、

でもどうして廊下で寝っ転がってんの、…？

心臓がバクバクしながら、

再び寝ようとするその人に話し掛けると、

"そーゆーあんたこそ"

と半目で見てくる。

さすがに迷子だなんて言えないよね、…

高校にもなって校舎の中1人迷ってたなんて…。

きっと初対面でも笑われる。

こんな恥ずかしい事無いって…！

…は、

何言ってんだこいつ、

めちゃめちゃキメ顔で言ってくるけど、

全くよく分かんない。

なんならもっと分からなくなった。

…これが、

後のこんにゃく風雅くんとの出会い。

~ n e x t ~

前のアカウントで書いていた物を書き直します…！