親父から聞いた
家の庭の桜の木が 数十年に1度
季節外れなのに 桜が咲くのだと
まぁ…言うて俺は そんな桜を見たことなど なかったのだが
それが本当なら どんなに綺麗なのだろうか
分からないが… それは…それは
綺麗なのだろう
ゾム
ロボロ
ゾム
ロボロ
ゾム
縁側から見えるのは やはりあの不思議な桜
その桜をバックに 空が綺麗に広がっている
この広大さに 俺は呆気に取られていた
ロボロ
ゾム
ロボロ
ゾム
ゾム
ゾム
ロボロ
ロボロ
そう言うと彼は 微笑みながら桜を見上げた
そこには立派に 大きく育った桜の木が 凛と立っている
そんな季節外れの桜が 咲くのを…俺らはずっと この縁側で待っている
親父…俺が絶対に 守ってみせるから…と
ロボロ
俺は知っていた ゾムの親父さんの死因
本当はまだ親父さんは 生きてなきゃおかしかった
それは当たり前だろう
つい最近まであんなに 元気そうに歩いて 運動をしていたのだ
そんな人がこいつを残して 逝ってしまうのは 絶対有り得ない
だからそれを言おうとする でもそれを俺は躊躇う
嫌われたくないから 離れてほしくないから
彼はかけ害のない 俺のたった一人の 幼馴染なのだから
この桜はずっと 先代から今まで守られてきた それは今も同じように
小さい頃は 親父さんと俺とゾムの3人で 守り守られてきた
木登りやだるまさんが ころんだ…
そう…色々
そんなことをしてきた かけがいのないものを 今更自分で潰せるわけがない
だから俺は躊躇うのだ ずっとこの幸せが 続きますように…と
続きます! 初投稿なので変なところが あるかもしれません… なので言ってくださると 光栄です!
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コメント
2件
死ネタだったらダメですよ nmmnルールに違反しますので(*^^*)
なんか素敵なお話ですね……。