実はね
りうらはもう『先祖の血』 が目覚めてるんだ
『先祖の血』は 普通は高校の間に目覚める
はずなんだけど
りうらは とある事情で小3のときに目覚めた
『盛ん』な時期が 一般的に高校なだけだから
りうらみたいに 幼くして目覚める人も結構いるみたい
ま、実はこれが原因で 辛い思い沢山したんだけどね
りうら
タッタッタ
新しいネクタイが揺れる
りうら
あにきー!!!!!!
悠佑
お、りうら!!
そう言って振り返ったのは 俺の想い人
今日から一緒に登校する幼馴染
悠佑
え、ちょっとまって
りうら
ん?
悠佑
制服似合いすぎやんずる
りうら
そりゃ身長170ですから
悠佑
お、俺だって170あるし...
頬を膨らませながら言う彼の体は とても小柄だ
りうら
え〜ほんとに?
悠佑
お、お前には関係ないやろ!!
悠佑
ほら、はよ行かんと遅れるで!!
りうら
はぁい
少々お怒り気味の彼は サラサラの長髪を揺らしながら
悠佑
1日何L牛乳飲んどるんや
と大真面目な顔で聞いてきたのだった
りうら
じゃ、1年生は体育館だから!
悠佑
おう!またなー!
校門前では先生らしき人が 声を張りあげている
悠佑
緊張するか?
りうら
ちょっとだけ...
うそ
ちょっとなんかじゃないし 心臓バクバクでやばい
りうら
ッ...
悠佑
まあ、りうらなら大丈夫や
あにきのちょっぴり小さな手が 俺の顔を包みこむ
悠佑
頑張るんやぞ、りうら!!
その一声が りうらの青春をスタートさせてくれた気がした
りうら
もちろん!!!
次回 2話
多分一週間後くらいでーす