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家で澪と映画を観た次の日、
私は澪の家族に 会いに行くことにした。
朱里
10階建てのマンションで、 1階はオートロックになっている。
朱里
パネルに番号を打ち、 呼出ボタンを押す。
朱里
朝早く支度をした朱里が この玄関のドアから家を出発したのは20分前だった。
気づいたら20分が 経っていたのだ。
澪
澪
日記で澪が 自殺未遂をしたと知った日も、 実感が無かった。
心のどこかで 朱里に守られていることに酷く安堵していた。
口では、「ごめんね迷惑かけちゃって」とか言っておいて、
澪
澪
犯人なんて、 もうどうでもいい。
澪
澪
澪
澪
唐突に、目を開けられない ほどの頭痛が澪を襲う
澪
澪
朱里
朱里
ポストの方を見ると ビニールテープが貼られていて、 郵便が入らないようになっていた。
朱里
朱里
その時、ふと 「澪とここに来たとき」のこと を思い出した。
...が、澪が住んでたマンションだよ。
何階に住んでたの?
10階。1002号室。 ベランダから見れる景色が すごいんだよね。
そんな所に住んでたんだ。 私、高いとこは無理なんだよね
観覧車とか乗れないってこと?
そうなんだよね、 ほんとに、怖くて。
そうなんだ...。
朱里
朱里
朱里
いつの記憶なのか 全く思い出せない
なにか、とても重要なことを 忘れている気がする。
朱里
来た道を引き返す、
帰り道、澪が一番最初に 記憶を無くした時を 思い出していた。
朱里
朱里
朱里
なんでこんなに記憶が 曖昧なんだろうか
まるで、私も 記憶喪失があったかのように...
朱里
朱里
ショートケーキ2つを 買って帰り、 私は玄関のドアを開けた。