『君からのお返し。』

それから、本当に5時間くらいヤり続けた。

ころんはもう限界で、顔を赤くしながら肩で息をしている。

穴から俺の精液を溢れさせたまま、痙攣していた。

なんか慌ててたし…

まさか浮気？

いやいや、さとみくんがそんな事するわけないよね？

…で、でも、一応…

さっそく、LINEを開く。

トーク画面の1番上には、莉犬くんがいた。

罪悪感を覚えながらも、二人の会話を覗き見る。

そこには…

2人の、ラブラブな会話が残っていた。

お互いに好きと言い合って、デートの約束までしてる。

今だって、連絡をしたのはおそらく莉犬くんだ。

会いたいって送られてる。

声が震えていることに気づいた。

ダメだ。

泣いたら、さとみくんにバレちゃう。

さとみくんが出て行くまで、ちゃんと笑っていよう。

それから、後処理してどこか遠い場所に泊まりに行こっかな。

じゃないと、頭がおかしくなりそう。

少し早めに歩く君。

そんなに楽しみなのかな。

言ってくれれば、良かったのに。

こんな形で気づきたくなかった。

もう、仕方がないけどね。

あれからだいぶ時間が経った。

まぁ、ここまで歩いてきたわけだし。

さとみくん、今何してるかなぁ…

まさか、もう家に帰ってきた？

早くない？

てっきり、数時間は莉犬くんと一緒に居ると思ってた…

そう言って差し出したのは、2つの指輪。

薄いピンクと水色の、ペアリングだった。

優しい目で僕を見つめていた彼は、一つの指輪を手に取る。

そして、僕の指につけた後、自分の指にも指輪をはめた。

僕の手に光る、薄ピンクの指輪は、とても綺麗だった。