♡親友♡とのLINE
愛
ねぇ
璃々
どうしたの?
愛
今日ね、クラスの女子が私の事メンヘラ気取りでちょっと近寄り難いし関わらない方がいいって言ってるの聞いちゃったの。
璃々
璃々
そうだったんだ
璃々
酷いこと言うね。
璃々
愛大丈夫だった?
私はそんなふうに思ってないからね!
私はそんなふうに思ってないからね!
愛
うん
愛
私の悪口言ってた人ねみんなブスだったw
愛
顔が悪いと性格まで悪くなるんだねw
璃々
愛めっちゃ辛辣じゃん笑
愛
悪口言ってたのはあいつらだよ?
愛
私は被害者なの。分かってる?
璃々
うん。
璃々
辛かったね。
璃々
また嫌なこととかあったらいつでも相談してね!
璃々
愛が悲しんでると私も辛いからさ
愛
わかった
愛
りりだいすきー!
璃々
私もあいだいすきー!
愛
www
璃々
笑笑
愛
寝る前またお話しよ!
璃々
うん!
璃々の部屋
璃々
……
璃々
ちょっと疲れたなぁ…
璃々
でも愛には私しかいないし…
璃々
…………いや、こうやって誰かの役に立つために自己犠牲的にならないと存在意義がわからなくなる私のせいだね
璃々
愛は、それなりに愛情を受けて育ってる
璃々
でも、私は?
璃々
私は…どうして生きてるんだろう。
智恵子
璃々!!ちょっと降りてきなさい!!
璃々
はい
トタトタ…
璃々
お母さ
智恵子
璃々!!!
智恵子
LINEの音が聞こえてきたんだけど。
智恵子
部屋でスマホやってたでしょ!
智恵子
スマホは7時までの約束だよね。
璃々
ごめん…
智恵子
はぁ……
智恵子
スマホ。今日は預かることにするよ。
璃々
え、でも…
智恵子
でもじゃないでしょ!
智恵子
約束破った上にまだスマホいじろうとするの!?
智恵子
凜々はスマホ依存症になってる!
智恵子
これからはスマホのルールを厳しくします。
智恵子
お父さんが来たら家族会議だからね!
璃々
わかった…
智恵子
はぁ…なんで私ばっかりこんなに辛くないといけないの?
智恵子
子供の世話や管理をして、その上仕事までやって。
智恵子
今日も会社で始末書書かされたし…
智恵子
なんでなの!!!!!
璃々
ごめん…
智恵子
凜々は黙ってて!
智恵子
中学生に社会人の気持ちはわかんないでしょ!!
〜20分後〜
智恵子
はぁ…
智恵子
これからは気をつけてね。
璃々
はい。まま大好きだよ。
智恵子
うん。
璃々
私お風呂に入ったらあと寝るね。
智恵子
わかった。10時には布団に入ってね。
お風呂から上がり自室にて
璃々
……お母さんを苦しめているのは私。
璃々
……愛を心から心配してあげられないのも私。
璃々
偽りの言葉ばかりで、心のうちはちっとも明かせない。
璃々
…少し楽になってもいいよね。
デスクの引き出しからカッターを取り出し、太ももにそっと当てる。
璃々
(ごめんなさい…ごめんなさい…)
刃を押し付け、早めに引いていく
璃々
(親から貰ったからだを傷つけてごめんなさい…)
璃々
(こんな人間でごめんなさい…)
璃々
(死にたいなんて思って……ごめんなさい…)
傷口から溢れ出す血と一緒に、涙がこぼれ落ちた。
愛
(璃々…約束したのに昨日の夜LINE返してくれなかった…)
愛
(どうして?)
愛
(璃々、ほんと最低。)
愛
(私と話す時もどこか演技してるような気がするし。)
愛
(私が可哀想だから同情して仲良くしてくれてるだけなんじゃない?)
愛
(凜々なんてもう知らない。)
愛
(友達が多くて、悩みなんてこれっぽっちもない凜々にたった1人の友達に裏切られた私の気持ちなんてわかんないでしょ!!)
ガラガラッ
璃々
…
璃々
あ!
駆け足で愛の方に寄ってくる
璃々
昨日LINE返せなくてごめん。実は__
愛
うるさい!!!!!!!!!!
凜々は大声に驚いたのかビクッと方を震わせた
クラスの中がシーンとなり、私たちに視線が突き刺さる
愛
(凜々の友達なんていなくなっちゃえばいい。)
愛
(なんの悩みもない凜々にも少しはこの辛い気持ちを味わって欲しい。)
璃々
えと…ごめんね…?話聞いて欲し
愛
凜々はいつもさ…そうやって私に酷いことしても平気そうな顔するじゃん。
愛
凜々のことなんて元から好きじゃないし、信用もしてないからもう私と関わらないでくれない?
璃々
あ…いや…
愛
……もう自分の席座りなよ。
凜々は何か言いたげな顔をして、そのままま無言で席に座った。