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ゆあん
シオン
たわいの無い会話。
それだけでも俺はめちゃくちゃ嬉しかった。
彼女の顔を見れない。
俺の顔も、今どんな顔してるかな。
シオン
驚いてパッと顔を上げた。
目が合った彼女はふんわりと笑って見せた。
シオン
ゆあん
噛み付くように反応した。
ゆあん
シオン
2人はほんの少しだけ昔の2人に戻った気がした。
シオン
隣に並んで、顔を合わせることなく歩く。
でも、話せるだけでも嬉しかった。
ゆあん
ゆあん
ゆあん
名前を呼ぶ。
その懐かしい響きだけで、心臓がはねた。
シオン
シオン
彼女は前を向きながら悲しそうに苦笑した。
シオン
次は楽しそうに笑う。
でも、やっぱりどこか悲しげに笑うのが本当に懐かしい。
ゆあん
シオン
シオン
覚えててくれてるむず痒しさ。
本当は、シオンちゃんが気になって仕方なかったなんて言えるはずもなくて。
ゆあん
シオン
切れてしまった会話。
なかなか昔のように話すことは出来なかった。
案外早くついてしまった私の住むマンション。
久しぶりに会えたのにそんなに話せないまま、時間は過ぎてしまっていた。
シオン
久しぶりに会えた唯一の友達。
彼の顔は、ちゃんと見れていない。
ゆあん
シオン
それだけの会話のつもりだった。
また会いたいなんて思ってしまえば、会えない日々が苦しくなるから。
たまにお話する程度でいいから、見つけるだけでもいいから。
彼は軽く手を振ったあと、直ぐに背を向けて歩き初めた。
見えなくなるまで見つめていた。
ゆあん
シオン
声と同時に振り向いた彼。
自分で出せる精一杯の声で答えると
ゆあん
彼もまた大きい声で返してくれた。
さっきよりも冷えた風が彼の声と同時に流れてくる。
嬉しかった。
嬉しさでいっぱいだった。
そして私はもう一度叫んだ。
シオン
主
シオン
主
ゆあん
主
主
主
主
主
ゆあん