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リリエル

リリエル

今思えばあの言葉をもっと私は真剣に聞くべきだったわね

セバスチャン

リリエル

…ごめんなさい

リリエル

話を続けるわね

リリエル

それから少しして私は魔法使いとして成長を遂げていったわ

リリエル

リリエルと一緒に色んな村に出向いては魔法瓶を渡して村の人を助けた

リリエル

私を助けたようにリリエルはみんなを笑顔にしてくれてた

リリエル

私はそれを横で見れるのが幸せだった

リリエル

…本当に、幸せだった

でも

“あの日”は起きてしまった

いつの頃だったかな

ふとした時だ

リリエルは急に笑顔が減ってしまった

話しかけるといつも通りなのに

夜、私がいないと魔法瓶を見て悲しそうにしていた

そして

リリエル

…リリー

リリエル

暫くは近くの村に行ったらダメだよ

リリエル

…私の許可なく家から出たらダメだからね

リリアン

なんで?

リリアン

私もリリエルの仕事を手伝いたいよ

リリエル

…ごめんね

そう言ってリリエルは

1人で家を出て行くことが増えてしまった

リリアン

んん〜!!

リリアン

暇だなぁ…

リリアン

どうして家から出たらダメなんだろう…

リリエルに言われた通り、私は家に籠る日が増えていった

けど子供の私にとっては退屈で仕方がなかった

だから

リリアン

…!そーだ!

リリアン

こっそり出ても怒られないよね?

そんなバカな考えで

私は家を出てしまった

リリアン

〜♪

リリアン

(お花綺麗)

リリアン

(…!リリエルにサプライズで渡したら喜んでくれるかな?)

リリアン

…リリエルきっと喜んでくれるよね

リリアン

えへへ…

勝手に約束を破って、でも大丈夫だと思っていた

ちょうどその日は私とリリエルが出会った記念日で

私はリリエルに内緒で村の近くの野原で花を摘んで、リリエルに笑顔を送りたかった

だけど

村人

おい!

リリアン

…え

リリアン

わ、私?

村人

そーだよ

村人

お前あの化け物の付き添いだろ!

村人2

あの化け物説得しろよ!

リリアン

きゃっ…!

リリアン

髪…引っ張らない、で…!

リリアン

な、なに…!?

村の子供である男の子達に私は急に暴力をされて

ある事実を知ってしまった

村人2

お前の魔女が

村人2

魔女が薬を売らないから俺の父ちゃん病気で亡くなったんだぞ!!

リリアン

…えっ

村人

魔女のくせに!治せるくせに!

村人

「もう魔法瓶は売らない。自分達で解決していきなさい」…だって?

村人

ふざけるなよ!

リリアン

い”っ…

リリアン

いた…い!

リリアン

痛いよぉ!

リリアン

(なんで?どうして?)

リリアン

(リリエルは…なんで魔法を…薬を売らなくなったの…?)

村の子達に殴られ、蹴られ

私は人の怒りが、憎悪が怖くなって逃げた

リリエルに会いたいその一心で

リリアン

リ…リリエル!

リリアン

リリエル!

いつの間にか雨に降られ

私は泥まみれと怪我をしながら家に着いた

リリエル

…!

リリエル

リリー!

リリエル

リリー何があったんだ!

リリアン

リリエル!

リリアン

嘘…だよね!?

リリアン

魔法、使わなくなったの!?

リリエル

なんで…!知って…!

リリエル

リリエル

その怪我…

リリエル

アンタ勝手に村に行ったのかい!?

リリアン

だ、だって…!

リリアン

今日はリリエルと出会った記念日だったのよ!?

リリアン

最近のリリエルは冷たくて悲しそうで!

リリアン

笑顔にさせたかったんだもん!!

リリエル

リリエル

…馬鹿な子よ

そう悲しそうに言ってリリエルは

私の体を優しく拭いて、介抱した後

真相を話してくれた

リリエル

…魔女が作った魔法瓶は絶大な力がある

リリエル

それは知ってるね?

リリアン

…う、うん

リリエル

私はずっと誰かを助けたかった

リリエル

だから薬草魔女になった

リリエル

けど

リリエル

それが間違いだったよ

リリアン

…え

リリエルは悲しそうに真実を伝えてくれた

ある日、リリエルがいつものように魔法瓶を人間に私に行こうとした時

リリエル

〜♪

リリエル

(さて…今日は村長さん達に会いにでもー)

???

ーーー!!

リリエル

…?

リリエル

(人の話し声?なんだ?)

魔法で自分の存在を消して声のする方へ向かうと

リリエルが見た光景は彼女が1番望んでいなかったものだった

???

これは俺の魔法瓶だ!

???

いいえ私のよ!

???

お願い!取らないでよ!私のものなんだから!!

リリエル

(…!魔法瓶を奪い合って…!?)

必要な人にだけ渡したはずの魔法瓶

それが今では関係のない者が奪い、金を要求して稼ぎを作る

差別をされた村人と恵まれた状態の村民

その酷く醜い争いに彼女は絶望した

自分の魔法は人を誑かし、堕落させた

これ以上は過ちを犯してほしくない

そう思った彼女は

リリエル

…もう

リリエル

もう魔法瓶は売らない

リリエル

君達は魔女と関わらなかった頃のように協力して頑張って欲しい

???

そ、そんな…!

???

お願い!薬をちゃんと欲しい人だっているのよ!?

???

薄情な魔女め!

リリエル

…堕落に堕ちていく人間よりかはよっぽど私達魔女の方が人らしいね

リリエル

…それが真相だよ

リリアン

…っ

リリエル

すまないね、リリー

リリエル

…私は人間の心に入りすぎた

リリエル

まさかお前にまで攻撃を仕掛けるとは思わなかった

リリエル

明日この村から出よう

リリエル

そしてお前はもう私から離れなさい

リリアン

なっ

リリアン

なんで!?

リリアン

やだやだよ!!

リリエル

私といるとお前は危ない目に遭う

リリエル

それは今日分かった

リリエル

ここ最近では魔女を狩る魔女狩りをする宗教なども増えているらしい

リリエル

魔女自身が人間を関わり、人間にとって危険な存在と思われ始めたんだ

リリエル

お前は人間といた方がまだ平和に過ごせるよ

リリアン

やだ!

リリアン

私はリリエルと居たいのよ!?

リリアン

どうして勝手に決めるの!

幼い私にとってリリエルとの別れなんて考えた事なかった

私は自然とリリエルと一緒に魔女になりたかった

リリエルは魔女になるのはまだ先だと馬鹿にしてきていたけど

それでもいつか…って

でもリリエルは頑なに私を明日教会に引き渡すと言った

私達が出会った日は最悪な日となったんだ

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