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顔の見えない交換日記

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顔の見えない交換日記

11 - 難癖

♥

730

2022年09月29日

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アミノ酸

どーも!

クエン酸

どもどもー

アミノ酸

はい、今日は久しぶりの更新です^^

クエン酸

約束通りやな

アミノ酸

…話すことないです^^

クエン酸

…初めよっか^^

アミノ酸

注意!!

!お願い! ・通報やめて、、、 ・地雷さんはUターン! ・物語の流れで一部病み要素あるかもです ・ご本人様には一切関係ありません!

アミノ酸

ではどーぞ!!

××

ねぇないこっ!!

ないこくん(幼少期)

…何?

××

あのさ、秘密の暗号ってかっこいいと思わないっ!?

暗い秘密基地のなかで 彼はそう言った。

ないこくん(幼少期)

…知らない。

そんな彼のことは無視して 絵本に向かう。

××

もー…乗り気じゃないなぁ…

不満げな声。

こっちだって不満だった。 今どこを読んでいたのか わからなくなったのだ。

××

えいっ

手の中から絵本が出ていく。

ないこくん(幼少期)

あっ!だめっ!

××

いっひひーwww

悪戯っぽく白い歯を見せる彼。

ないこくん(幼少期)

…返して。

それに僕は小さな返事を返した。

××

話聞く?

ないこくん(幼少期)

聞くから。

××

はい、返しますよー

ストンッ

ないこくん(幼少期)

ふぅ…

大切な1冊の絵本を両手で包む。

××

でさ、戻るけど、秘密の暗号ってかっこいいと思わない?

ないこくん(幼少期)

秘密の…暗号?

××

なんかその…あの…××とないこにしか伝わらない意味を持った言葉っていうか…その…

ないこくん(幼少期)

2人にだけ通じる魔法の言葉?

××

そうっ!それっ!!

××

よくないっ!?

ないこくん(幼少期)

…わかんない

××

そっかー…

××

でもさ、やってみない?

××

スパイみたいでかっこいいじゃんっ!!

ないこくん(幼少期)

スパイ…!!

ないこくん(幼少期)

やってみてもいいかも。

××

でしょー!?

ないこくん(幼少期)

何にするの?

××

それが決まってるんだよねっ!!

ないこくん(幼少期)

…何?

××

"四葉をとりに行こう"

ないこくん(幼少期)

え、長くない?

××

やならないこが考えてよー…

ないこくん(幼少期)

てゆうかもっとかっこいいのかと…

××

意味はあるんだよ!!

××

四葉、クローバーの花言葉はね、"幸せ"っていうの。

ないこくん(幼少期)

!!

××

だから、××たちがこれから幸せになれるようにって願いを込めたのっ!!

ないこくん(幼少期)

…素敵…

××

だよねだよねっ!!

ないこくん(幼少期)

で、なんの合図にするの?

××

あ、決めてなかった

彼の少し間抜けなところに 笑いがこぼれる。

ないこくん(幼少期)

クスッ

ないこくん(幼少期)

そのために考えたんじゃないの?…w

××

じゃあないこ考えて!!

急に指を指された。

ないこくん(幼少期)

えっ!!

ないこくん(幼少期)

えっえと…

2人にだけ伝わる合図…

ないこくん(幼少期)

この秘密基地に集まる合図とか!!

××

それいいねっ!!

××

そういうのその…あれだね、お…おり…

ないこくん(幼少期)

オリジナリティ?

××

そうっ!それっ!!

××

…ないこ、凄いよね!!

ないこくん(幼少期)

え?

××

ないこは何でも分かるもんっ!!

パチッ

ないこくん

(あ、夢か…)

最近、よく同じ夢を見る。

俺の過去とまったく同じ夢。

ないこくん

(あの人、今どこにいるんだろうな…)

ないこくん

(髪とか雰囲気とかは覚えてるんだけど…顔と名前は思い出せないんだよね…)

そう思いながらさっきまで 寝ていたソファーから立ち上がる。

ないこくん

(会いたいなぁ…)

ないこくん

(会えれば、だけど。)

ないこくん

んんっ…

ひとつ伸びをする。

今日は休日だ。 かといって家に居てもいいことはない。

両親はまだ起きていない。

2人分の朝ごはんだけ作って用意をした。

ないこくん

(どっか行ってこよ…)

ダリア:ええっ、病状が悪化したっ!?

キンギョソウ:まじか…この日記、あとどのくらい続けられるかな…

オダマキ:ていうかメンバーがこれよりも増えたり減ったりしたらどうするん?

ダリア:まぁ凄い増えちゃったらそのときはその時だよねー…

ないこくん

(増えすぎもあんまりだしねー…っと)

ノートに丁寧に文字を書く。

ないこくん

(…思ったより1番の楽しみになってる…なんてね。)

ないこくん

(まぁ他に楽しみがないってのもあるか。)

クラスメイト達

www

クラスメイト達

お前やばーっwww

クラスメイト達

それ先生に怒られんぞwww

クラスメイト達

真面目だなwwwいいんだよ別にww

ないこくん

意識もせずにクラスメイト達を避けて 突き当たりの角で曲がった。

ないこくん

(…なんかいつの間にか自分の癖になっちゃってるな…w)

微笑しながら左手首の傷を 右手で覆い隠す。

俺の癖の1つ。

曲がった道は人通りの少ない道だった。

墓地が隣にあるからだろう。 さっきの道とは打って変わった 神妙な雰囲気を放っている。

ないこくん

あっ!!まろ!

いふくん

ん、ないこじゃん。

ないこくん

こんなとこで何してんのー?

いふくん

あー、えっとね、いろいろ。

ないこくん

いふくん

面白いとこではないけど。

ないこくん

着いてっちゃだめ?

いふくん

…まぁいっか。

まろは少し考えてから 俺に許可を出してくれた。

ないこくん

嬉しい。

ないこくん

今日、仕事は?

いふくん

定休日。毎月この日だけ休みを貰えることになってる。

ないこくん

…大変だね。

いふくん

大変だよー…
まぁ仕方ないし。

いふくん

お金稼がないとやもん。

ないこくん

そんなに働いて、なんかしたいことでもあるの?

いふくん

、、、

ないこくん

まろ?

いふくん

別に、貯めといて損はないやろ。

ないこくん

…まぁ、それはそうだけど。

ないこくん

…無理しないでね。

いふくん

ん、ありがと。

まろの顔が少し疲れているように見えた。

いふくん

着いた。

着いた先は墓地だった。

ないこくん

え、お墓…?

いふくん

だから楽しいところやないって言ったやろw

いふくん

ただのお墓参りってだけ。

ないこくん

…そ、そう…。

石造りの道を歩く。

すると彼は ひとつのお墓の前に止まった。

コトッ

お墓の脇に置かれた梅酒。

いふくん

…父さん。
また来たよ。

いふくん

梅酒、ほんま好きやったよね…ww

まるで本当にお父さんが いるかのように話を続けるまろ。

ないこくん

、、、

いふくん

母さん、また悪化しちゃったみたい。
当然退院もあと送り。

いふくん

まったく、仕事も楽じゃないってのにね。

いふくん

まぁ、仕方ないけど。

まろがお墓に水を優しくかける。

その瞳が、その顔が、 どうにも俺の心を燻った。

いふくん

じゃあ、もう行くね。
また来る。

ゆっくりとこちらを振り向かれる。

ないこくん

、、、

いふくん

ほら、ないこ、行くよ。

さっきのことなんて まるで無かったように喋るまろ。

ないこくん

、、、

いふくん

ないこ?

ないこくん

、、、(ポロポロ…)

なんでか分からないけど 涙は止まらなかった。

いふくん

ないこくん

、、、(ポロポロ…)

いふくん

ど、どうしたの…?

ないこくん

わかん、ない…(ポロポロ…)

いふくん

ちょ、えと、ハンカチ。

慌てたまろ。

ないこくん

あり、がと…

いふくん

ないこ、帰る?

また心配をかけてしまった。

ないこくん

んーん、もう、大丈夫。

呼吸を整えて涙を服の袖で拭う。

ないこくん

帰りたくないし。

いふくん

…ここ。傷、増えてる。

ないこくん

…別に。

いふくん

…なんかあったらすぐ警察行きなよ。
虐待なんて最近は警察ものだもん

ないこくん

!!

ないこくん

それだけは…出来ない

ないこくん

俺…なにされるかわかんないからさ。

いふくん

…せめて、俺の前では甘えていいからね。

ないこくん

…うん、ありがと。

いふくん

次はここね。

ないこくん

…病院、か…

いふくん

…なんかごめんね、来てもらったのに。

ないこくん

あっいや、んーん。

いふくん

だけど、毎月の日課みたいなもんだから。

いふくん

コンコンッ

いふくんのお母さん

はーい。

いふくん

やっほ。

いふくんのお母さん

あら、いふじゃないの!!

いふくんのお母さん

ごめんなさいね、本当はこのお見舞いもなくなる予定だったのに…

いふくん

いいんだよ。母さんは悪くないし。

いふくん

ほら、ないこ、出てきな。

ないこくん

あ、えと、こんにちは…

いふくんのお母さん

…お友達…?

ないこくん

はい、な、ないこっていいますっ!!

いふくんのお母さん

ないこくんね、そんな緊張しなくていいのよ。

いふくんのお母さん

あら、おでこに傷が…

ないこくん

あ、だ、大丈夫です…

いふくんのお母さん

昔いふもよく転んで泣いてたっけ…w

いふくん

そんなときもあったな…wwww

いふくんのお母さん

で、いっつもその…なんだっけ、名前忘れちゃったけどある男の子と一緒に家に帰ってきてたっけ…

いふくん

んー…名前…全然覚えてないんよね

いふくんのお母さん

かれこれ15年くらい立ってるからね…

ないこくん

(15年前…あの頃くらいか…)

いふくんのお母さん

ほんとにいつも元気すぎてねぇ…
私もほんとに苦労したわ。

いふくん

ごめんね。

いふくんのお母さん

いいのよ、別に。
今はいふが働いてくれてるじゃないの。

いふくん

…無理はしてないよ。

いふくんのお母さん

そーいってさ。
いっつも無理しかしてないじゃないの。

いふくんのお母さん

昔なんていふから私に"無理しすぎるといつかキンギョソウの呪いにかかる"って言ってたじゃないのよ…

いふくん

あーww
なんだっけそれ…なんかあったよな…

いふくんのお母さん

あなたが少し厳しいお隣さんの家に咲いてるキンギョソウが怖いって言ってから始まったのよw

いふくん

あー…そうだっけw

いふくんのお母さん

ないこくん、いふの事、見ててあげてね。
この子すぐ頑張りすぎちゃうから。

いふくんのお母さん

お節介って思われるくらいね。

いふくん

えっそんなこと思ってたの!?

いふくんのお母さん

違うわよwただそのくらい頑張り屋って言いたいだけ。

いふくん

なんだ…

ないこくん

…(ポロポロ…)

いふくんのお母さん

どっ、どうしたの…?

いふくん

わぁぁぁっ!!

ないこくん

あ、えと…最近涙腺やばいのかも…w(ポロポロ…)

しゃがみこんで涙を 前髪で隠そうとする。

まろにとってお母さんに 月に一回会える大事な休日なのに。

俺の勝手な気持ちで 邪魔なんてさせられない…

ないこくん

ちょっと待ってね、すぐ止まるから。(ポロポロ…)

ガラッ

病室の扉を開けて廊下に飛び込む。

いふくん

、、、

いふくんのお母さん

いふ。

いふくん

うん。

病院のテラスみたいなところにある ソファーに座って深呼吸。

ないこくん

…(ポロポロ…)

なんで。

なんでだ。

涙が…止まらない。

ピトッ

頬に冷たい感触。

ないこくん

わ…(ポロポロ…)

いふくん

飲む?

オレンジジュースのペットボトルを 持った彼がいた。

ないこくん

…飲んでいい?(ポロポロ…)

まろからその開けていない ペットボトルを受け取って 蓋を開ける。

オレンジの甘酸っぱさが さらに身に染みる。

いふくん

…どうしたん?

きっとさっきのことだろう。

心配そうな顔をしてまろはこちらを見る。

今でも涙は何故か止まらなかった。

悲しいとも思ってないのに。

言葉を辿りながらまろに説明をした。

ないこくん

あのね…(ポロポロ…)

ないこくん

俺もなにも分からないんだけどさ…?(ポロポロ…)

ないこくん

いやさぁ、いつもまろってしっかり物で真面目のイメージしかなかったのにさぁ…(ポロポロ…)

ないこくん

お父さんお母さんの前だとすっごい素直で元気なんだなって思ったの…(ポロポロ…)

いふくん

…嫌?

少し寂しそうにしたまろ。

ないこくん

…そうじゃないの。(ポロポロ…)

ないこくん

まろのそういう姿を見る度に、いつものまろの顔が崩れてくのが…(ポロポロ…)

ないこくん

顔が見えたから…さ。
安心しちゃったのかも。

ないこくん

今まで、なんかこうお面を被ってるみたいな人だなって思ってたから…

理由がわかったからか 涙が少しだけ引いた気がした。

いふくん

…そっか。

いふくん

顔が見えない…ね。

深く考えている様子のまろに 少しだけ近づく。

ないこくん

…お願いだからさ、俺の前でも素直でいて欲しい。

ないこくん

そうしないとさ、ほら、キンギョソウの呪いがかかるんでしょ?

自分の思いをここまで話せたのは 初めてかもしれない。

するとまろがにこりと 笑顔を見せて言った。

いふくん

そのかわり、ないこも無理しすぎんなよ?

いふくん

キンギョソウの呪いにかかったら大変なんやからなぁーw

ないこくん

ふふっw

いふくん

あっははw

ふと2人の口から笑みがこぼれる。

いふくん

それに、もう心配すぎるしな。
自分の感情もあやふやになるくらい無理してるんやから。

ないこくん

ちょっと疲れちゃってるのかも。

また左手首の傷を隠す。

ポンッ

ないこくん

!!

まろに頭を撫でられる。

ないこくん

ん…

久しぶりに人の体温を感じた。

まろの手は凄く暖かくて安心した。

他のやつらとは違う感覚がした。

ないこくん

まろ…

いふくん

ないこ。

ないこくん

まろ…

いふくん

ないこ。

ないこくん

まろぉ…(ポロポロ…)

トッ

まろの体に顔をうずめた。

甘え方が分からない俺には 不器用な甘え方しか出来なかった。

さっきとは違う涙が溢れる。

いふくん

…ないこ。

それでもまろは優しく 名前を読んでくれた。

ないこくん

ぐすっ…ひぐっ…

まろのことを好きになって良かった。

いふくん

ニコッ

まろは…何でも分かってくれるから。

ないこくん

(やっぱり…大好きだなぁ…)

暖かい体温が俺を安心させた。

アミノ酸

どーでしたかー?

クエン酸

今回も長めねー

アミノ酸

まぁね…

アミノ酸

…言うことないんで締めます^^

クエン酸

…最後に!!

りうらくん

この話を読んでくれてありがとう!!

いむくん

この話が少しでも良いと思ってくださった方は!

しょうくん

♡、コメント、フォロー待ってます!

ないこくん

他の話もよろしく!

いふくん

宣伝とかも待ってます♪

ゆうくん

次回もまた会おうなっ!!

クエン酸

では!

アミノ酸

おつアミノー

クエン酸

おつクエンー

全員

おついれー!

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