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風切 優希(暗殺者時代)

ここなら…誰も来ない

プルルルル

風切 優希(暗殺者時代)

(……お願い…!出て…っ

風切 優希(暗殺者時代)

!繋がった…!

黒田 海理

もしもし?急にどうしたんだい、優希

風切 優希(暗殺者時代)

黒田様…実は、大阪支部の方で__

黒田 海理

そうか…そんな事があったのか……

黒田 海理

大変だったね

風切 優希(暗殺者時代)

…黒田様、金森さんは、昔からずっと、こうだったのですか…?

黒田 海理

……いや

黒田 海理

昔は…そんなこと無かったんだけどね…

風切 優希(暗殺者時代)

…といいますと?

黒田 海理

彼は元々優しい子だったんだ

黒田 海理

でも、周りの家族とかよりあまり才能がなくてね…

風切 優希(暗殺者時代)

……想像できませんね、あの人は凄いのに……

黒田 海理

うちに入った時は問題なかったし、むしろ積極的に動いてくれてた

黒田 海理

ただ…幼い頃に縛られていたことの反動が来たんだろう……

黒田 海理

ある時から、「上の立場になって、下の人間を従わせたい」と言い出すようになってね

風切 優希(暗殺者時代)

……(今と同じだ…

黒田 海理

だからその為に、地位や金にこだわるようになったんだろう

風切 優希(暗殺者時代)

…なるほど……

黒田 海理

あの子を拾ったのも俺だ、なにか手段は考える…

黒田 海理

それまで、頑張ってくれ

風切 優希(暗殺者時代)

…わかりました

風切 優希(暗殺者時代)

では

プツッ……

風切 優希(暗殺者時代)

(……誰にだって、なにか罪を犯すときは理由がある

風切 優希(暗殺者時代)

(……でも、それで罪が消える訳では…ないよね

風切 優希(暗殺者時代)

(…怯えちゃダメだ…拒絶、しなきゃ

金森 千影(かなもり ちかげ)

(俺の名前は金森千影、スヴァットの大阪支部長だ

金森 千影(かなもり ちかげ)

……はやくこの組織で頂点に立って…下の人間共を従わせたい…

金森 千影(かなもり ちかげ)

(俺がこう思うようになったのは、この組織に入ってしばらくしてからだ

優しさ?思いやり?そんなものどっかに捨てたよ

ああ、でも昔は___

金森 千影(幼少期)

家に早く帰らないと…

ニャァ……

金森 千影(幼少期)

あれ、鳴き声?

ニャー……ニャッ

金森 千影(幼少期)

あ!網に引っかかってる…

金森 千影(幼少期)

すぐ解くからね…

ニャー?

金森 千影(幼少期)

よし、直った

ニャン!ニャ~

金森 千影(幼少期)

えへへ、嬉しい?

ニャ!(擦り寄る

金森 千影(幼少期)

ちょっと…!汚れちゃうよ

金森 千影(幼少期)

もう……

俺の家は、結構身分が良かった

だけどな……

金森 千影(幼少期)

も、戻りました……

母親

……フイッ

父親

…………

金森 千影(幼少期)

(誰も…俺を見てくれない

俺は周りよりも、全てが出来てなかったんだ

勉強だって、才能だって なんにも無かった

金森 千影(幼少期)

(……俺には何ができるんだろう…

ある日、俺は誰かに買われたらしい

家族も、俺みたいな出来損ないを売れて、ラッキーだと思ったんだろうな

黒田 海理

今日から君はここで過ごすんだ、よろしくな

金森 千影(幼少期)

は、はい

金森 千影(幼少期)

精一杯、頑張ります…!

俺は最初、誰かの役に立てればいいと思った

でも、しばらく経った時、気づいたんだ

金森 千影(かなもり ちかげ)

(…俺は散々、親に縛られ、罵られてきた

金森 千影(かなもり ちかげ)

(だから、上に立つってどういう事か興味がある

金森 千影(かなもり ちかげ)

(なってみたいもんだ…

金森 千影(かなもり ちかげ)

(…優しさなんて、なんの意味もない

金森 千影(かなもり ちかげ)

(強さ…財産…地位。それらがないと、誰も従っちゃくれない

金森 千影(かなもり ちかげ)

なら、悪い手も…使わなきゃだろう?

そこから俺は、色んな手を使い、1支部のトップを任せられるほどになった

金森 千影(かなもり ちかげ)

でもまだだ……

金森 千影(かなもり ちかげ)

この組織のトップにならないと…俺は気が済まない

金森 千影(かなもり ちかげ)

そして、その為なら俺はどんな手でも使う

どんな手だろうと…な

次回「衝撃の暗殺依頼」

天王寺組の女極道

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