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わーい!つづきです!!

ではどうぞ!

マッチってその瓶の...?

彼の手元を指さすと、 何か観念したように肩をすくめ、 男は小瓶をカラカラと振った。

三白眼の男

その通り。しかし参ったな.........

三白眼の男

おまえさん怪我もしてるし、一旦学園に戻るしかないか

その時、車内にブザーが鳴り響いて、 電車の扉が一斉に開く。

三白眼の男

立てる?

あー、......
少しきついかもしれませんが、......。

力強く腕を引かれ、 私は右足を庇いながら立ち上がった。

そのまま彼の肩を借りる形で、 慎重に電車を降りる。

ありがとうございます......!

三白眼の男

いいえ

三白眼の男

こっちも大我さんが怪我させちまったしな

ガラス戸に囲まれたホームは人けがなく、 やはり昼間の明るさのまま、 不思議なほど、静寂に包まれていた。 いつもは沢山人がいるのに、駅のホームなのに、 人がひと1人いないことに違和感を覚えた。

会場を出たのは夜だったはずなのに......

三白眼の男

大我さんが担当するって聞いた時から、嫌な予感してたんだよなあ

三白眼の男

人払いしといて良かったわ

特に驚く様子も見せず、 早速どこかへ電話をかけ始めた男に、 私は思わず声を上げる。

あの、!迷惑かけちゃいけないんで、私病院に行きます、!

三白眼の男

あー、それ痛いよな。
治してやるから、少し待ってな

(治す......?)

三白眼の男

もしもし?ちょっと緊急事態で。
あー、大我さんの話じゃ......いや、そうか

三白眼の男

一般人に怪我人が出ちまって。
なぜか「マッチ」が効かないんですよね

三白眼の男

俺とそう変わらないんじゃないかな?
ええ、女性です。ええ

三白眼の男

そっすね。ちょいとお待ちを

三白眼の男

......あんた、名前は?

あ、私ですか?

三白眼の男

ああ、手続きに必要なんだ。
お前さんの名前、教えてくれるか?

(病院の手続き......なのかな、?)

リアナ

リアナと言います

彼は返事の代わりに、 指で丸を作って、にこりと微笑む。

リアナ

(あ、ずっとパニック状態で気づかなかったけどイケメン......だなぁ)

リアナ

(イケメンって何食べたらイケメンになるんだろ......池麺?)

リアナ

(wwwwwwww)

三白眼の男

リアナさんですって。
はいはい......はい、わかりました

三白眼の男

......お待たせ。ご協力ありがとね。
おれは、

草薙 伯玖

草薙伯玖って言います

電話が終わり、彼はこちらへと向き直ると、 私に改めて握手を求めた。

リアナ

はい

草薙 伯玖

申し訳ないんだけど、今から
一緒に来てもらわなくちゃならないんだ

リアナ

うーんと、どこの病院ですかね?

草薙 伯玖

いや、病院には連れて行けねぇのよ

リアナ

ん......?

リアナ

リアナ

......え?

噛み合わないやり取りに、自分でも、 笑顔が取り柄の私の笑顔が崩れているのが分かる

そんな私の反応に、男は首裏を掻きながら、 ばつが悪そうに続ける。

草薙 伯玖

突然すまんね。そりゃ驚くのも当たり前だ

草薙 伯玖

今はちゃんと説明してやれなくて
心苦しいんだが......

草薙 伯玖

学園に着いたら、全てわかる

リアナ

学園って......???

草薙 伯玖

ダークウィックアカデミーだ

リアナ

......え?

リアナ

ダークウィックアカデミー!?

日本の私立校の頂点とも名高いその学園は (省略) 私立ダークウィックアカデミー......

リアナ

そんなすんごい所にどうして私が......???

草薙 伯玖

たしかに、意味分からんよな。
一応、怪しい者ではないってことで......

彼は胸ポケットから黒いカードを取り出し、 手のひらに置いた。

すると、カードの表面がちりちりと燃えだし、 金色の文字が焼き付けられるように現れ、 最後に、彼の顔が浮かび上がる。

リアナ

草薙伯玖......さん
ホタルビ寮......3年......?

リアナ

ほたるび?

草薙 伯玖

そうそう。おれ、そこの学生なのよ

リアナ

え、ということはさっきの銃を持った怖い方も......?

草薙 伯玖

勘の良いことで。まあ、そういうことだ。

リアナ

ひぇ......

草薙 伯玖

さてと。その傷がひどくなる前に、
さっさと行きますかね

リアナ

は、はい......

背中に添えられた大きな手が、 心なしか、私を急かしているように感じた。

上のオリキャラがダークウィックアカデミーに特待生として編入する話。

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