コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
本部のエレベーターに乗り込み、 階のボタンを押す
凛の手には真っ赤な血が付着した魔殺ナイフが握られたまま
目の焦点もあっていない
エレベーターの扉が開き、数人の隊員が乗り込む、降りるを繰り返す
そして最上階
やっと仲間が待つ部屋の 前にたどり着いた
凛
扉が開き、それと同時に降りる凛
そしてそのまま「青い監獄」の部屋へと足を引き摺って行った
ガチャッ
凛
冴
凛
凛は似合わない間抜けな声を出す
それもそのはず
昨日大怪我をして帰還した兄が、 何事も無かったように出迎えてくれたのだから
凛
冴
冴
冴
いつもと変わらない表情で言う冴
まるで怪我なんて全くしていないようだ
凛
潔
潔
潔
部屋の奥から驚いた顔をした 潔が顔を出す
任務に向かって数時間しか経っていない凛が帰還したのだから、 無理はないだろう
凛
早く帰ってくることが出来たのは、 生存者が居なかったからだ
息をしている人が、誰一人居なかったからだ…
冴
何時もより素直な凛に気づいた冴が凛に問う
凛
凛
潔
潔
潔
凛
そこまで行って俯く
自分がしてしまったことに さらに重みを感じてしまっているのだ
冴
凛
凛はもう、何も言えなくなっていた
涙をこらえるのに必死だった
少しでも気を緩めてしまえば、自分がしたことに対する後悔で、 涙が溢れそうだった
冴
凛の瞳が揺れていることに気づいたのか、 冴が一瞬驚いた表情になる
が、直ぐに凛の手を取り、 もう片方の手で扉を開ける
冴
冴
潔たちの返事を待つことも無く、 手を引かれ凛は部屋の外に出た
るるる