僕と六つの光

悠真が『休憩したい』って 言うってことは、 よっぽどしんどいんやろなぁ… 精神的にも、肉体的にも…

…寒い。今日は何か冷えるなぁ… 季節は秋とか冬じゃないんだけど…

そうだ… 前に借りたストールを使おう。 僕はそう思い、ストールを羽織った。

…最近、体調を崩すことが 多くなった気がする。 とは言っても、隠しているので りう❤️くんや先生たちは知らない。

言った方がいい気もするけど、 心配されるのに馴れていない部分が あってか、少し怖い。

喉に痛みが走る。 恐らく、さっきの喘息の発作が原因で 喉を傷付けてしまったのだろう。

…体を起こしているだけでも しんどくなってしまう。 だいぶ体力が減ってしまったな、と 実感した。 前までは、まだ体を起こしたり 走ったり出来たのに…

…少し、ベッドに横たわる。 すると、体の力が 抜けていくのが分かった。 あんまり寝たくないんだけどなぁ…

最近、睡眠も取れなくなった。 そのせいか、疲れもなかなか取れず 身体も限界を迎えそうになっていた。

『しんどい』と言う意味が いまいち分かっていない僕は、 『しんどい』は辛いのか、痛いのか、 苦しいのか…ずっと疑問に思っている

りう❤くんたちに感情は 色々教えてもらったけど、 『しんどい』はよくわからなかったなぁ...

吐きそう、とは言っても 普段から何も口にしていないため、 吐いても何も出ない...はず。 確信はないけど。

悪寒、吐き気、そして喘息の発作... 今日は最悪の日だな、と感じた。

今にも吐きそうになりながら、 ばれないようにと 必死に声を押し殺す。

でもこれも、 いつまで持つかわからない。 明日には、体調が良くなって いるといいなぁ...

掛け布団にくるまりながら、 うずくまっていると いきなりカーテンが開いた。

この時の僕は、息を押し殺すことに 必死すぎて息が切れていた。

すぐに僕は笑顔で返した。 笑顔が見れれば、大丈夫だって 分かってくれるよね...？ ...作り笑いばかりしていたら、 癖になっちゃったんだけどね。

あ...ばれてた...

『しんどい』...意味を理解して いないんだけどなぁ...

心配かけたくない。 迷惑かけたくない。 どうしたらいいんだろう...

...でも、正直に言った方が いい気がする。