空白をうめる

今回出てくるのは海凪の2人と凪の過去です

海side

溜め込んでいる、

凪は何年耐えたのだろう

18年だ

18年間、ほとんど自由のない生活を、

縛られた生活を、

俺の解釈で言っていいなら、

凪は18年間、親に軽蔑され、暴行を加えられ、ていた、そして、その期間のほとんどは監禁、軟禁すらもされていた、という解釈になってしまう

本当に俺と同じ境遇だったらだ

今起こってること

あんたなんか生まれなければ

さっさと4んで

こっちの身にもなれ

あんたのせいで

あんたさえ居なければ

数々の暴力、強制的な生活、自由なんてない

親に全て決められた

学校部活も委員会も歩く歩数も食べるものも

まともに学校に行かせて貰えないのに

勝手に生徒会になってたり

頼んでもない塾に何個も通わせられたり

やりたくもない習いごとをさせられたり

色んな苦痛が混じってた

それである日に、ぴあの教室に向かってる時海くんたちに出会った

かいくんを見た時にわかったんだ

"僕と同じ"だって

習いごとの度に見ようとするけど確か海くん施設行きになっちゃったんだよね

勝手な転校が決まって

もう会えないのかって

中学生卒業するまで考えてた

でも中学生の時が1番酷かった

毎日真っ暗の電気のない部屋にずっとぼーっとしてるだけ

親は気晴らしで殴って、

僕は僕が誰なのかわかんなくなって

自分で自分を噛んだり、殴ったりするようになった

そのうちに感覚もわかんなくなって

親の支配を認めてしまった

真っ暗の部屋にいることもなんも思わなくなった

ただ、海くんのことが突然頭をよぎる以外は

本当に無だった

でも感情よりも同情がでて、

可哀想だなぁ、wって

高校になったら

親は僕を本気で殺しに来た

なんで私があんたの学費を払うのよ！って

勝手にやってるだけなのに

高校に行く気すらなかったのに

勝手に入学を決めされられたのに

でも

ごめんなさい、

それしか言えなかった

高校の初投稿の日

懐かしい姿が見えた

かいくん達だった

でもかいくんからはもう辛そうな感情は見えなかった

入学式終わって、家に帰ったら歩きすぎって、怒られて

やっぱ居場所はなかった

真っ暗の部屋にずっと、

"海くんたちとは関わらないでいよう"って

ｽﾀｽﾀ

ああっ、！

結局、！

結局！！！

空白を埋められなかった

彼の空白は埋まらない

〜BADEND〜