家にて
雫
藍!
藍
あ、雫姉。
雫
え?
藍
なに
雫
あ、何でもないよ?
藍
俺がいなかったあいだに
藍
なんかあったの?
雫
え?!
雫
な、ななな
雫
何もない…かも
藍
あったな。
藍
顔真っ赤。
藍
告白でもされた?
雫
ま、そんなとこ…かな
藍
ふーん
雫
あ、藍は?!
藍
…は?
雫
も、もう身体いいの?
藍
あー、うん。
藍
だいぶいいって
藍
けど、また倒れる
かもってよ
かもってよ
雫
…病気?
藍
んーん。
(ギクリ)
(ギクリ)
藍
目眩が酷いだけだよ。
雫
薬とかは?
藍
あぁ、出てるよ
藍
つか
藍
なんでこんなに
聞いてくんのさ?(笑)
聞いてくんのさ?(笑)
雫
なんとなく。
雫
話したかったから
雫
あ
雫
私の部屋でゆっくり話そ!
雫
どうせ明日休みじゃん?
藍
そうだね。雫姉。
雫
(´>///<`)
藍
?
お母さん
あ、二人とも
お母さん
お母さんお父さんと
一瞬出てくから!
一瞬出てくから!
お母さん
留守番宜しくね!!
藍
はーい
雫
りょ〜
お母さん
ご飯には帰ってくるから!
雫
藍
雫
部屋行こ!
藍
ん。
カチャ ✄----------キリトリ----------✄
藍
雫姉
雫
藍
雫
あ
雫
先にどうぞ?
藍
ありがと。
藍
俺さ
藍
雫姉をずっと守って
行こうと思ってたんだよな
行こうと思ってたんだよな
雫
…?
藍
危なっかしいから。
雫
あ、だからいっつも
雫
そばにいてくれてたんだ
雫
これからも
雫
守って欲しいな…
なんて(笑)
なんて(笑)
藍
…わかったよ
藍
守ってやる!
藍
でも、ちゃんと自分の身は
自分で守んなさい!!
自分で守んなさい!!
雫
…へーい。
藍
で、雫姉の話は?
雫
私ね
雫
藍が大好き。
藍
家族としてだよな。
藍
俺も。
雫
…うん
雫
なんで、帰ってくるのに
こんなに時間掛かったの?
こんなに時間掛かったの?
藍
っ…それは
藍
様子を見たいからって…
雫
…ふーん。
雫
まあ、いいや。
プイッ 私はそっぽを向く。
藍
雫姉、こっち見て
雫
やだ。
藍
…その服、絶対家の外で
着たらダメだからね?
着たらダメだからね?
雫
なんでよ?!
藍
こういうことになるから
ギュッ…
雫
ちょ藍?!なにす…
雫
離しなさいっ!
ビクともしない。 こんなに、藍は“男の人” だっただろうか。
藍
雫姉、力弱いよ
ドサ! 体を藍の方に向かされ 押し倒された。
藍
こうなったら、雫姉は
逃げられないんだよ?!
逃げられないんだよ?!
雫
…こんなことする人
藍以外に居ない。
藍以外に居ない。
藍
いる!
雫
私可愛くないもん!
藍
可愛いから!
藍
自覚しろ!
雫
っ?!
おでこにキスをされた。
雫
な、何すんのっ?!
藍
真っ赤。
藍
雫姉、もうちょっと
藍
ギュッてしてていい?
雫
…
藍が甘えてくることは 10代になってからは初めて じゃないだろうか
雫
わかった。
雫
いいよ。
藍
…ありがと。
ギュッ…
藍
雫姉…
雫
ん?
藍
ごめん。
雫
え?
カクンッ…