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蒼
現在俺は絶賛暇を持て余している。
さっき食器は洗い終わったし、大学の課題も昨日提出した。
そのため絶賛スマホタイムなのだ
蒼
蒼
蒼
そんな時
ピンポーン
蒼
俺はすぐにインターホンに出たが、
すぐに画面の中のぺいんとの姿を見て、少しギョッとした。
透
ぺいんとは、黒いジャージのファスナーを上まで上げ、黒いキャップを深く被って、首を下に下げている。
透
俺が知っているぺいんととは、まるで少し違うような、 そんな気が一瞬よぎってしまった。
蒼
蒼
ガチャッ
キィィ…
蒼
俺がそう言うと、ぺいんとは重たそうな首を上げてはにかんだ。
透
黒キャップを深く被って、髪が目元を侵食しそうなぺいんとの顔。
俺はなんだか変な気分になって、無言で家に入れた。
蒼
透
蒼
透
ぺいんとはさっきの表情とは裏腹に、にしにしとした笑顔で俺を見る。
蒼
思わず俺も肩の荷が解れて、だらんとした口調に戻る。
透
透
ぺいんとははにかんで、俺に茶色の紙袋を手渡した。
蒼
蒼
買う予定はあったが、こんなに早くお目にかかれると思っていなかったため、俺は声を張り上げる。
紙袋の中には先週新発売された、超人気タイトルのゲームソフトが入っていた。
透
蒼
透
蒼
透
俺はゲームソフトが入った紙袋を掲げる。
蒼
透
蒼
蒼
透
蒼
透
じゃあお言葉に甘えて
そう言ってぺいんとはゲームの用意をするために、リビングの奥へ向かう。
俺は一人キッチンで、茶やら菓子を用意することにした。
蒼
蒼
蒼
蒼
俺は大きく「ぺいんとー」と呼ぶ。
そう大きな声を出した瞬間、俺のスマホが振動した。
蒼
気になり、ズボンのポケットに入れていたスマホを取り出す。
いつもならそう言ってスマホをポケットに入れ直すが、
蒼
今の俺にはこの記事が目に止まった。
蒼
ポチッ
今朝8時頃、〇〇県☓☓市の▲▲マンションにて、大学生三人の殺傷事件が発生。犯人は逃走中の模様。 目撃者によると、犯人は20代前半の男性。髪色は茶色、服装は黒のジャージに黒のキャップ。
蒼
犯人は20代前半の男性。
髪色は茶色。
服装は黒のジャージに、 黒のキャップ。
蒼
透
リビングの奥からぺいんとの声が聞こえてくる。
俺はバッと、スマホの画面からリビングを奥に目線を移した。
蒼
蒼
透
透
蒼
蒼
俺はすぐ記事に目線を戻す。
蒼
蒼
ちょっと様子がおかしいように見えただけで、
ちょっと逃走中の犯人と似てるだけで、
蒼
友達不信すぎる
透
ふと、またぺいんとの声が聞こえてきた。
蒼
透
蒼
俺は平然と答えた。
透
………。
透
小さい、独り言のような声だった。