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春千夜
仕事着のまま寝床に 突っ伏していた春千夜
泣き崩れたせいで目元が腫れて 瞼が重い
ふと棚の時計に目を向ける
春千夜
春千夜
重い身体を起き上がらせようと すると手元に何か引っ掛かった
春千夜
春千夜
春千夜
嶺と再会してから 存在すら忘れていた
それ程自分はあの人と再会した事で 頭がいっぱいだったのか…
手元の薬を見ながら そう思った
仕事に集中出来ない時は 決まって薬を飲んでいた
それ以外でも常時持っていた
だから、今この状況で薬を飲むのは最適な筈だ…
なのに…
なんで、俺は今…こいつを飲むのに 躊躇しているんだ…
答えはあからさますぎる程 分かりきっていた
春千夜
薬を握りしめながら 春千夜は俯く
ガキの頃も嶺さんが居たから 辛くなかった。
俺に千壽を任せっきりな武臣
言うことの聞かない千壽…
千壽に何かあれば すぐ俺のせいにする武臣
その繰り返しだ
でも、辛くなかったんだ…
嶺さんが居たから
俺の心の支えだったから
春千夜
義理の兄貴から嫌われてる可哀想な春千夜でいい
だから…
ヤクに頼って生きてる俺は… 知られたくない
幼稚すぎる考え方だけど
嶺さんには嫌われたくない…
だから
嶺さんの知ってる過去の俺のままで
俺は、過去に縋ってやる
嶺さんが大好きだから…
コンコンッ
扉をノックする音が聞こえた
春千夜
灰谷がまた嫌がらせを しに来たのか?
春千夜ー起きてるか?
春千夜
あ、起きてるな!
春千夜
え、なんでって、ほら… そろそろ仕事の時間だろ?
起こしてこーいって 武臣…相談役がな
春千夜
ちゃんと寝れたかー?
春千夜
春千夜
春千夜?大丈夫か?
ガチャ
嶺
春千夜の部屋の扉が開いた
春千夜
嶺
春千夜
嶺
嶺
嶺
嶺
嶺
春千夜
嶺
春千夜
嶺
嶺
春千夜
嶺
春千夜
春千夜
嶺
春千夜
自分は何を言ってるんだと手で顔を覆い、顔を背ける春千夜
春千夜
春千夜
春千夜
春千夜
嶺
嶺
嶺
嶺
嶺
嶺
春千夜
嶺
春千夜
嶺
ここまで言ってしまえば もう後戻りは出来ない
春千夜
春千夜
春千夜
春千夜
そんな事を言いながらも チラッと嶺を見る春千夜
嶺は両手で顔を覆って 俯いていた
春千夜
春千夜
嶺
嶺
春千夜
嶺
嶺
嶺
顔を隠しても耳まで真っ赤な嶺
それに気付き ドキッとする春千夜
しばらく沈黙が続くが 嶺が口を開いた
嶺
春千夜
嶺
春千夜
嶺
やっと顔を上げる嶺
今度はしっかり春千夜を 真っ直ぐ見る
嶺の顔はまだほんのり赤かった
嶺
嶺
春千夜
嶺
春千夜
嶺の言葉を遮るように 笑顔でそう言う春千夜
春千夜
春千夜
春千夜
春千夜
次第に声のトーンも下がっていき 顔も俯いていく
嶺
春千夜
春千夜
春千夜
春千夜
言葉に詰まる
言う言葉は分かっているのに
春千夜
春千夜
春千夜
嶺
春千夜は顔を俯けたまま 廊下を走った
春千夜が見えなくなっても 春千夜が走って行った先を見ていた嶺
そして、ガクッとその場に 座り込んだ
嶺
嶺
こういうのに慣れてない 自分が憎いくらいに
嶺
嶺
aru
aru
aru
aru
aru
aru
aru
aru
aru
aru
コメント
6件
え〜!1話から見てたけどすんごい好きです!!!こんなん絶対続きみたい……、、写真にスクショして忘れてたらすぐ見ます!笑
好みすぎます…
最高ですー!! ドロドロが良いのわかっちゃうw! 嶺が照れてるの可愛すぎる!