虎の子2

高校野球の開会式当日 OB・OGが駆けつける中 部員たちは試合に向けて 調整をかけていた。

これまでの思い出話や 今の心境を語り出した2人。 後ろから大きな声で 私を呼ぶ声が聞こえて 振り返ると野球部員がゾロゾロと 走ってやってきた。

指を指した方向に目を向けると かつての担任と話している 弟とその傍にいる兄貴がいた。 私の目線に気づいたのか ノコノコと2人揃って やってきた。

生徒対応に追われつつ 開会式が終わり グランドでノックして アルプスに戻ると いつも通りの大声援を送る 生徒の横に座った。

弟からポカリを受け取り 蓋を開けて飲んでいると 後方から黄色い歓声が聞こえ 振り返ると例のふたりがやってきた

紙袋に入ってたのは 塩分が入った飴だった。 ありがたく頂いて グランドを見ると1アウト2,3塁だった。

吹奏楽の部員に呼ばれ 攻撃の時の応援が始まった。

あの後 うちの高校の猛攻により 5回コールドで初戦勝ちをした。

ノコノコと帰って行った弟。 私も仕事をさっさと終わらすため 生徒の見守りを強化するのだった。

生徒会室 帰りに生徒会の子を引き連れ スーパーにより ファミリーパックのお菓子とアイスを 選ばせて学校に戻った。 各自好きなお菓子とアイスを 口に入れながら 今日の活動の話をまとめていく。

そんな話をしながら アイスとお菓子を食べ終え 生徒を帰宅させる。 私自身も次の部活のイベントの 準備のために 職員室に戻った。