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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで

N

ーーーwーーー!

I

ww ーーーーー?

ないくん…それに まろもいる。

楽しそうに何かを 話している2人。

とても近いはずなのに、 何故か俺には声が 聞こえなかった。

Y

ーーー?ーーーー!

H

ーーーーー!!

そして、そこに加わる ほとけっちとアニキ

2人も楽しそうに話し 出すが、やっぱり 声は聞こえない。

…あぁ、ほら、やっぱり。 あれは悪い夢だったんだ。

アニキがゲームの主催者 だなんて、鬼の開発に 携わったなんて

ましてやないくんや まろが死んだなんて

ただの悪い夢に決まってる。

でも、初兎ちゃんは どこだろう。

初兎ちゃんがいない。

そう思って、辺りを見渡すと

S

…ッ!

丁度俺の死角だった 背中側に、初兎ちゃんがいた。

S

ーー、ちゃ、ッ!!

涙を流し、何かを叫ぶ 初兎ちゃん。 掠れてあまり声が 出ないのか、一部しか 聞き取れない。

…いや、そもそも何で 初兎ちゃんの声は聞こえる?

S

り、う…ちゃ、んッッ!!

途切れ途切れに、俺の 名前を叫ぶ初兎ちゃん。

L

…どうし…ッ

…声が出る。 さっきまでは、喉が 渇いていたのか、 掠れて出なかったのに。

S

後ろッッ!!逃げろッッ!!

L

…ッへ?

ちゃんと聞こえた、 その叫び声に、バッ と後ろを振り向く。

気づけば4人が 後ろに立っていて。

N

ッははハは、ッッ!

あの鬼のように、 ないくんを殺した憎い 鬼のように、ケタケタと 不気味に笑うないくん。

I

殺しテやる……
コろシてやル…

繰り返し、呪文のように そう呟くまろ。

Y

…ごめんなぁッ?w

そう言って嘲笑し、 ナイフを取り出すと、 興奮したように少し 赤面した顔でナイフの 側面を舐めるアニキ。

H

ッあははッッ♡♡

H

ねぇ、りうちゃん、
今どんな気持ちッ?♡

楽しそうに、恐怖心を 煽るように、怒りを 掻き立てるように、 興奮気味にそう 聞いてくるほとけっち。

その4人の誰も、正気を 失っている目だった。

なんで、なんでなんで。

殺されるのか? しかもよりによって メンバーに?

寝ても覚めても悪夢なのか?

これも夢?それとも これだけが夢で、 あの"ゲーム"は現実?

全部、全部夢 だったら良いのに。

早く、早く覚めろ。

くーーら、んッ!

くーーらくんッ!

くりうらくんッッ!!

L

…ッッ!! バッッ

K

良かった…起きた…
えっと…大丈夫…?

必死で俺の名前を 呼ぶ声に跳ね起きると、 目覚めたことに安堵しつつ、 心配そうに俺の顔を 覗き込むくにおの姿があった。

K

すごい魘されてたけど…

L

…あ、うん……ッ ニコッ

遠慮がちにそう言われて、 脂汗の滲んだこめかみや 額を少し乱暴に拭う。

K

…嘘

L

……へ?

K

嘘ついてるでしょ?
りうらくん。

意表を突かれ、思わず 間抜けな声が出る。

K

メンバーが死んで、
しかもアニキも…ッ

きっと、彼の優しさだろう。 アニキが実は主催者 側だったことを、最後 までは言わず、ただ 少し、顔を歪めるだけだった。

K

大丈夫でいられるはず
ないじゃん…ッ ポロポロ

やはり、彼もまた優しいのだ。

俺には勿体ないほどに。

でも俺は、もう優しさに 甘えてばかりではいけない。

K

俺だって…俺だって
悲しいんだから…、
辛いんだから…ッ
ポロポロ

K

りうらくんはもっと
辛いでしょ…ッ?ポロポロ

あぁ、そうだ。 ないくんは、俺らの リーダーであり、 ボイシングの社長だ。 だから、まろもアニキも グループは違えど、 同じボイシングという 組織に属している "仲間"なのだ。

K

…無理、しなくて
いいんだよ…?
ポロポロ

その瞬間、俺の身体は 温もりに包まれる。 くにおに抱きしめられて いるのだと理解できるまで、 時間はかからなかった。

K

ほら、りうらくん
…震えてるよ…?

K

大丈夫だよ、ッ…ポロポロ

K

大丈夫、俺が…
俺がいるから…ッ
ポロポロ

耳に、首筋にかかる 彼の吐息。そして、 服を濡らす彼の涙。 ゆっくりと背中をさする 彼の温かく大きな手。

どうしても、彼の 仕草の一つ一つが、 ないくんと重なって。

ねぇ、やっぱり

俺はもう少し、周りに 甘えてもいいかな?

L

…ッ くにお、
ありがと…ポロポロ

K

…ッ! ん~んッ ニコッ

K

じゃ、お互い
頑張ろうね…!

L

…ッ うんッッ!

K

…ふふッ ポンポンッ

優しく柔らかく微笑んで、 俺の頭を撫でるくにお。

その姿が、在りし日の ないくんと重なる。

L

…へへッ//

ありがとう、くにお。 吹っ切れることはまだ できそうにないけど、 おかげで、少しだけ 前を向けた気がする。

L

絶対生き残ろうねッ!

K

…ッ! うんッッ!

K

…って、あぁッッ!

L

わぁぁッッ!?

L

急に大声出さない
でよッ!?w

K

あぁ、ごめん…

分かりやすく しょんぼりとするくにお。

いや、めっちゃ 凹むじゃん。 やめて?こっちが 罪悪感すごいから。

L

…で、どうしたの?

K

…ッぁ、あの…

K

そういえば、夜ご飯…

L

ッえ、もうそんな時間…?

K

うん、アナウンス
鳴ったんだけど…

K

丁度りうらくんの
部屋が隣だったから…

K

他の人達、結構
別の方向で…

K

正面は知らない人だし
他は空き部屋ばっかり
だし……

L

あぁ~…

L

じゃあ、とりあえず
行こっか…w

みじけッ()

いや、君らが♡全然 押してくれないから 俺もモチベ駄々下がりだし 萎えてるし拗ねてんのッッ!()

次回 第9話 『晩餐』

Next→♡150

全然こないから下げた

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コメント

1

ユーザー

150にしてやったよ。

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