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寝ているとスマイルがいる方向から苦しそうな声が聞こえてくる

白尾 桐(きりやん)

スマイル~……?

寝ぼけながらも様子を伺うと

鳳 須磨(スマイル)

いや……ッちが…ッッ

鳳 須磨(スマイル)

うるさい…ッッ!

悪夢にうなされているのか?

酷く怯えている

こんなに取り乱すなんて…

多分怪我や事故のような夢ではなく

トラウマなどの悪夢なのかもしれない

白尾 なかむ(nakamu)

ん~っ

白尾 なかむ(nakamu)

なんの声〜…?

白尾 舞流(Brooook)

ふぁ……ぁ

2人とも起きたようだ

鳳 須磨(スマイル)

や…ッちがうちがうちがう…ッッ

白尾 舞流(Brooook)

!?

白尾 なかむ(nakamu)

スマイル!?

白尾 なかむ(nakamu)

やん!なにやってんの!?

白尾 なかむ(nakamu)

早く起こさないと!

ハッと我に返った俺は急いでスマイルの元に駆け寄った

白尾 舞流(Brooook)

きりやん何考えてたの?

白尾 桐(きりやん)

…悪夢の内容

そう答えると少し呆れたような顔をされた

確かに優先順位を間違えた

でもスマイルは絶対に夢の内容を言ってくれない

そう確信してた

白尾 舞流(Brooook)

スマさん!

白尾 なかむ(nakamu)

スマイル!

白尾 桐(きりやん)

…スマイル!

鳳 須磨(スマイル)

…ぁ?

なんだ…?夢?

どっち…?

こっちが夢なの?

少し寝ぼけていた俺は混乱していた

白尾 なかむ(nakamu)

スマイル~っ!

白尾 なかむ(nakamu)

大丈夫!?

白尾 舞流(Brooook)

凄く魘されてたんだよ…?

白尾 桐(きりやん)

ほら、水やるよ

鳳 須磨(スマイル)

え…あ、うん……

なんとか平常心を取り戻し

冷静になれた

ふぅ……と一息つくとなかむは

白尾 なかむ(nakamu)

なんの夢見てたの…?

そう心配そうに見つめてくる

言えるわけない

言いたくない

思い出したくない

鳳 須磨(スマイル)

おぼえてない……

白尾 舞流(Brooook)

まーた嘘ついてる〜

白尾 舞流(Brooook)

スマさんはもっと僕らを頼りなよぉ…

無理…だって人って信用出来ないでしょ?

お前らだって本当は俺の事めんどくさいって思ってるんじゃないの?

頼るっていうのはただの甘えじゃん…

白尾 桐(きりやん)

…まぁ言いたくないならいいんじゃない?

鳳 須磨(スマイル)

…ッ

鳳 須磨(スマイル)

ごめん

迷惑かけない

ずっと1人でいい

なんだよ…こいつらに嫌われたくなかったはずなのに

離れたい

俺はまた昔みたいに人が怖くなってた

嫌われたくないのは本当

でも人が怖い

鳳 須磨(スマイル)

…大丈夫

上っ面だけの言葉を発してベッドに潜り込む

白尾 桐(きりやん)

……

白尾 なかむ(nakamu)

大丈夫じゃなさそうだけど…

白尾 舞流(Brooook)

そんなに頼るのが嫌なの?

違うって

大丈夫じゃないよ

正直になれない俺が嫌い

頼れない

俺は自分が大っ嫌い

白尾 桐(きりやん)

お前は十分頑張ってるよ

ポンポンとベッド越しに俺のことを撫でてくる

なんでこんな俺に優しくしてくれるの?

俺は涙が込み上げてきた

鳳 須磨(スマイル)

…ッ ポロポロ

白尾 なかむ(nakamu)

…我慢しないでね

白尾 舞流(Brooook)

スマさんはひとりじゃないよ〜

白尾 桐(きりやん)

俺らも寝よっか

寝ようとしている3人に震える声で言った

鳳 須磨(スマイル)

起こしてごめん

って

白尾 なかむ(nakamu)

もー…起きたのは俺らだし

白尾 舞流(Brooook)

そーそー、スマさんはすぐ自分を責めちゃうんだから

白尾 桐(きりやん)

むしろどんどん起こせよな〜

白尾 なかむ(nakamu)

それは嘘w

鳳 須磨(スマイル)

……w

みんなの優しさに触れ少し安心した

白尾 舞流(Brooook)

わらったぁ〜!

白尾 なかむ(nakamu)

大丈夫そうかな?

白尾 桐(きりやん)

早く寝ろ!w

篠井 太陽(主人公)

…ε-(´∀`*)ホッ
(隙間から覗いている)

泣いたこともあり、割とスムーズに眠りに落ちた

宿泊学習2日目

先生

今日も森に行くが短い時間だ

先生

あまり長居するなよ

モブ1

先生

あっ…モブは

先生

……俺と森を回ろう

モブ1

…はい

鳳 須磨(スマイル)

……っ

仮にも仲間を殺された森だぞ?

行かないといけないのか?

鳳 須磨(スマイル)

可哀想…

モブ1

…チッ

同情は相手にとって煽りだと思われることがある

鳳 須磨(スマイル)

あっ……

モブ1

お前が───……ッ

最後の方は聞こえなかったが概ね悪口を言われているのだろう

先生

では解散!

先生のその一言により館内はざわつき始めた

俺もみんなを探しに動こうとすると

モブ1

おい

と、呼び止められた

モブ1

お前舐めてんのか?

モブ1

俺は仲間を失った!

モブ1

お前みたいなやつが4ねばよかったのにッ!

モブ1

誰にも必要とされてないくせに!

モブ1

ゴミが!

鳳 須磨(スマイル)

ぁッ…

夢で聞いたような言葉

お前が4ね

誰にも必要とされてない

その言葉だけで俺の心はズタズタに引き裂かれた

そのあとも様々な事を吐かれたが

俺の耳には入ってこない

俺の頭の中は恐怖でいっぱいだ

モブ1

────!

モブ1

──────

鳳 須磨(スマイル)

うるさい…ッ(((ボソ

モブ1

おまえはあの令息に好かれていると思ってるようだが

モブ1

いいように使われてるだけだ!

鳳 須磨(スマイル)

ちがう…ッ

俺は耳を塞いで蹲る

そんなことはお構い無しに暴言を上から言ってくる

恐怖で体が強ばる

震えが止まらない

モブ1

────!

鳳 須磨(スマイル)

うるさいってッ!

俺は初めてこんな大声で喋った

少しばかり館内は静かになった

まぁ少しだから十分うるさい

白尾 桐(きりやん)

スマイル!居たぁッ

息切れをしながら近づいてくるきりやん

モブ1

……ッ

きりやんが来た途端モブはその場から走り去って行った

白尾 桐(きりやん)

スマイル?

俺が蹲って耳を塞いでいたのを不思議に思ったのか心配してくる

白尾 桐(きりやん)

なんかあった…?

鳳 須磨(スマイル)

な…なんもなッ

鳳 須磨(スマイル)

ゲホッ…ゲホッ

白尾 桐(きりやん)

落ち着け

白尾 桐(きりやん)

なんもなかったは嘘だろ

白尾 桐(きりやん)

流石に言え

俺の目には涙が溜まっている

ダメだよ

白尾 桐(きりやん)

…また頼りたくないのか?

なんか幻滅されてる…?

やばい分からない

俺の頭は絡まった糸のようにぐちゃぐちゃ

白尾 なかむ(nakamu)

あ!いた!

白尾 なかむ(nakamu)

ってなにごと?

白尾 舞流(Brooook)

スマさん?

白尾 舞流(Brooook)

どしたの〜?

みんなは優しい

篠井 太陽(主人公)

あ〜!いました!

篠井 太陽(主人公)

探しましたよ……ってどういう状況ですか

心配…かけてる

作らなきゃ

笑顔…笑顔…

篠井 太陽(主人公)

待ってください…少し癒します

何か光ったと思うと

心が少し楽になった感覚があった

篠井 太陽(主人公)

話せますか…?

もういいや

鳳 須磨(スマイル)

─────

俺はめんどくさい思考を捨て全てを話した

白尾 なかむ(nakamu)

はぁ!?なにそれ!

白尾 なかむ(nakamu)

最悪……ッ

白尾 舞流(Brooook)

待ってそいつ56す

白尾 桐(きりやん)

いや、やめろ

鳳 須磨(スマイル)

いや……ッ多分あいつ仲間がいなくなって混乱してると思う……

鳳 須磨(スマイル)

だ、だからあんなこと言ったんだよ!

きっとそう

でも多分本音なんだ

白尾 なかむ(nakamu)

…庇う必要なんてないのに

先生

おい何してんだ!

先生

早く森へ向かえ!

白尾 舞流(Brooook)

げっ…

白尾 舞流(Brooook)

はぁい

白尾 桐(きりやん)

立てるか?

鳳 須磨(スマイル)

うん…大丈夫

そう言ってふらつきながらも重い腰を上げた

その際、きりやんは俺の手を持ってサポートしてくれた

何故こんなにも優しいんだろう

あちこちから魔獣の声が聞こえる

不思議と何も怖くなかった

白尾 舞流(Brooook)

うるさぁ…

白尾 桐(きりやん)

念の為あんまでかい声出すなよ?

魔物を呼び寄せないようにするためだろう

こんなところで大声なんて出さないだろ…

……

あれこれもしかしてフラg

白尾 なかむ(nakamu)

うわ"ぁあ"あ"っ!!!

バシャーンッ!

なかむの叫び声と共に森全体が静かになったような気がする

白尾 舞流(Brooook)

えぇ!?なかむ…!?

篠井 太陽(主人公)

これ流石に寄ってきません…?

白尾 なかむ(nakamu)

うぇ〜…びしょびしょ

白尾 桐(きりやん)

いやそんなこと言ってる場合じゃねぇって

鳳 須磨(スマイル)

俺の上着貸してあげる

風邪ひいたら苦しいしな

そう思い羽織っていたジャージを脱いだ

白尾 なかむ(nakamu)

えぇ!?いいの!?

鳳 須磨(スマイル)

え、うん

鳳 須磨(スマイル)

嫌なら別に

白尾 なかむ(nakamu)

嫌なわけないじゃーん!

そう言って俺から上着を受け取り直ぐに羽織った

白尾 なかむ(nakamu)

ん〜♪スマイルの匂い〜

白尾 舞流(Brooook)

ズルー…

白尾 桐(きりやん)

お前寒くないのか?

鳳 須磨(スマイル)

普通

まぁ寒くなったらぶるーくで暖を取れば…

いや何考えてるんだ俺

ザワザワ

白尾 舞流(Brooook)

なんか急に騒がしく…

白尾 桐(きりやん)

いや寄ってきたんじゃね…?

別に魔力は感じないけどな

俺は魔力探知ができる

まぁレベルが上のやつにはあんまし気づけないんだけど

ガサッ

鳳 須磨(スマイル)

急に魔力が強くなった

こいつ魔力を隠してたんだ

音が聞こえたのはきりやんの方

俺の魔法はまだ調整が上手くないため範囲がでかい

だからこのまま発動すればこの場にいる全員に被害が出る

鳳 須磨(スマイル)

きりやん!うしろ!

白尾 桐(きりやん)

魔獣

ギーーーーッッ!!!

鳳 須磨(スマイル)

ぅあ"…ッ

その魔獣は謎の超音波を放った

白尾 なかむ(nakamu)

う"るさ…っ

キーーーンッ

あまりの大きさに耳が使い物にならなくなった

鳳 須磨(スマイル)

(一時的だとしてもマズイ……ッ)

俺は目がそこまで良くない

だから耳を多用することが多かった

周りの状況も視覚だけでは理解が苦しい

白尾 舞流(Brooook)

……ぅ"ッ

白尾 桐(きりやん)

ぃッだ…っ

当たり前だ

1番近くで超音波を食らったんだ

意識を保っているだけいい

魔獣

ギーーーーッッ!!!

今パッと思いついた

できるかどうかは分からないがやってもらうしかない

鳳 須磨(スマイル)

たいよう!

鳳 須磨(スマイル)

きりやんに光魔法で囲ってくれ!

篠井 太陽(主人公)

…っえ!?

太陽の口は動いているが何を言っているのか分からない

そんなことを考えてる間にも

鋭い鉤爪はいまにもきりやんに到達しそうだ

篠井 太陽(主人公)

やってみます!

その瞬間

きりやんに向かって球体の光が放たれた

鳳 須磨(スマイル)

(主人公補正強…っ)

ガンッ!!

魔獣

グァ!?

白尾 なかむ(nakamu)

…すごっ!

白尾 なかむ(nakamu)

あとは任せて欲しい!

何を言っているかは分からないけど

まぁ何とかなるか…

鳳 須磨(スマイル)

(なんも聞こえないって案外大丈夫なもんだなぁ…)

そう楽観的に考えていると

なかむから氷柱が発射された

その氷柱は見事に魔獣の脳天をぶち抜く

コントロールうめぇ…

白尾 なかむ(nakamu)

よっしゃー!討伐成功っ!

白尾 舞流(Brooook)

うぅ〜ッあだまが…

みんなが安心したように

その場でくつろぎ出す

篠井 太陽(主人公)

はぁ…

篠井 太陽(主人公)

スマイルさん!ありがとうございました!

うわ〜…嬉しそ〜……

何言ってんだろ

鳳 須磨(スマイル)

…?

篠井 太陽(主人公)

そんなくだらないことをしていた

でも1人だけこの場に居ない

周りをキョロキョロと見渡すと

きりやんはその場に倒れていた

鳳 須磨(スマイル)

!?

鳳 須磨(スマイル)

ちょっ…きりやん!?

白尾 なかむ(nakamu)

え?

白尾 舞流(Brooook)

え!?きりやん!?

やっぱり意識は飛んじゃうみたい

鼓膜大丈夫かな…

白尾 なかむ(nakamu)

うぅ〜ん…

白尾 なかむ(nakamu)

きりやん重いんだよなぁ

白尾 舞流(Brooook)

なかむの氷で滑らして帰ろうよ

篠井 太陽(主人公)

きりやん様背中凍りません?

和気あいあいと喋っている中悪いけど

俺全然聞こえない

勝手に持ってっていいのかな?

鳳 須磨(スマイル)

じゃ、俺持ってくな

白尾 なかむ(nakamu)

え?話聞いてた?w

もちろんそんなことは聞こえない

完全に無視したと思われても仕方ないくらいに

手際よくきりやんを風魔法で浮かせて

持ち帰った

ぬし

変なところだけど切ります

ぬし

これいつ終わらせりゃいいんだ?

ぬし

学校卒業するまでかな

ぬし

めっちゃぽんぽん時系列進むかもです

ぬし

ちなみに次回の作品は土日のどっちかにあがります

ぬし

期待しててね☆

ぬし

スマさん不憫すぎない?って思う方いるかもしれませんけども…

ぬし

そういうの大好きなんです

ぬし

なんならモブに襲わせようかなとか虐めやらせようとか思ってる

ぬし

だからあのモブがスマイルさんのことを毛嫌いするように仕向けました

ぬし

ってことでばいちゃ

猫を助けて死んだ俺は悪役令息に転生しました

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コメント

8

ユーザー

初コメ失礼します、 やんさん持っていくところで思わず爆笑してしまいましたww この作品大好きなので頑張ってください!!

ユーザー

めっちゃ好きです! 今まで沢山作品を見てきたけどなんか私は好まなくて、、、 でもこの作品は私が好きな物を詰め込んでいる作品です! これからも頑張ってください!!

ユーザー

話が進む度に主様の作品をより好きになってます……🥲🥲💕不憫なスマさんいいのめちゃめちゃわかります、、続きも主様のペースで頑張ってください!!💪🏻💪🏻✨

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