学校が終わって、いつも通り放課後に公園に集まって遊んでいた時だった
雪月 碧
星月 凛
雪月 碧
他愛も無い会話をしながらブランコに2人で乗る
2つのブランコが互い違いに不快な音を立てる
でも心成しかこの音も心地いい様な気がする
そんなことを考えていた時だった
_
1人の男の子が来た
雪月 碧
_
星月 凛
星月 凛
雪月 碧
星月 凛
おらふくんはブランコから降りる
それと入れ違いに男の子が座る
晴空
星月 凛
晴空
星月 凛
晴空
星月 凛
晴空
晴空
星月 凛
晴空
晴空
星月 凛
晴空
星月 凛
突如現れた男の子
身長は俺らと比べれば高く、語彙力も高めだった
この子は誰なんだろうか
雪月 碧
晴空
雪月 碧
晴空
雪月 碧
晴空
星月 凛
晴空
星月 凛
晴空
星月 凛
晴空
雪月 碧
星月 凛
晴空
雪月 碧
嘘を吐いて誤魔化す
あぁ ... やっぱりこの人も貴族に擦り寄っていくんだ
俺には興味は微塵もない
何ならおらふくんの近くにいる僕を嫌う
そんな人は今まで沢山いた
それでも碧くんと居る時が ” 一番 ” 心地よくて、どこか安心した
晴空
星月 凛
晴空
星月 凛
顔をまじまじと見てくるので顔を触ってみる
頬には生暖かくでも冷たい感触があった
星月 凛
雪月 碧
雪月 碧
星月 凛
ブランコから降りおらふくんの居るベンチに座る
すると晴空くんも前に来た
雪月 碧
星月 凛
星月 凛
作り物の笑顔を振り撒く
あれ、僕ってこんなに笑えなかったっけ
何もないはずなのに涙だけが溢れ落ちる
全部が空っぽになった気がして
全部が無駄になった気がして
自分が今此処に居る理由が解らなくなって
星月 凛
雪月 碧
星月 凛
晴空
晴空
星月 凛
雪月 碧
雪月 碧
星月 凛
また会える日が考えられなくなってた
もう碧くんと会う理由が無かった
だって何もわからないのだから
悲しいも安心も嬉しいも
だから " ばいばい "
またいつか会えるといいね
晴空
星月 凛
晴空
星月 凛
晴空
晴空
星月 凛
初めて自分を見てくれた
他人にも、親にも、クラスメイトにも
俺は「おらふくんに対して近い存在になれる」だけの機械で
親にも屹度 賢くて使える機械 だとしか思われてなかった
星月 凛
晴空
何時もなら 寂しい橙色の夕焼け も
今日だけは 優しい桃色の空 に見えた
To be continued ...