素直になれない 本編②

俺の胸に顔を埋めて肩をふるわすニキ

そんなニキを落ち着かせるように頭を撫でる俺

全力で茶化してくるメンバーを思い浮かべていたら、自然と笑ってしまっていた

そんな俺を、不貞腐れたような顔で見あげてくるニキ

子供みたいに頬を膨らませ、不貞腐れるニキ

呆れたように言う俺に、ニキはまだ不貞腐れている

自然と顔が緩む

声も、自分のものだと信じられないくらい優しく甘い

一瞬キョトンとしたニキだったが、パッと顔を赤くし、俯いた

ふいっと顔を背ける

その仕草すら可愛くて仕方ない

無意識に顔が緩んでいたらしく、それを見たニキが更に不貞腐れる

自然にスルッと口から出てしまった俺の気持ち

でも、もういいかなぁと思っていた

こんな可愛いとこを見せられたら、独占したくなる

セフレなんていう曖昧な関係では我慢できそうにない

1度言ってしまえばなんてことはなかった

スルスルと言いたいことが言えた

そんな俺の言葉を、ニキは目を見開いて聞いている

すっと手を伸ばしてニキの瞼を触った

それに、ニキはピクっと体をふるわせて反応する

動けずにいたニキに、いきなり口を吸われてビックリした

でも、馴染みのある唇は心地よくて静かに目を閉じて受け入れた

必死で貪るようなキスをしてくるニキに、負けじと俺もニキの舌を吸う

掠れるような甘い声が出てビックリした

ニキも掠れたような声だった

俺は、ニキのこの意地悪っぽく笑う顔が結構すきらしい

急に真剣な顔で言われて、ドキッとした

ほんとにこいつはずるいと思う

絶対に、自分の顔の効果的な使い方を知ってる！！

俺だけドギマギさせられてるのは負けてるようで嫌だったので、わざとらしく首を傾げながら可愛らしく言ってみた

甘えるように、ニキの足の上に横を向いて座ると、ニキの顔を上目遣いで見上げた

すると、ニキはビクッと体を震わせていた

そして、俺の足に少しだけ自己主張をはじめたニキのモノが当たっていた

ニキの声が掠れている

ニキが興奮してる時の声だ

そっとニキのモノに手を添えて、ゆっくりと撫でた

調子に乗った俺は、ニキの耳元に口を近づけて低い声で吐息混じりに言った

そう言って、俺を抱き上げたニキは、優しく頬にキスを落とした

俺は、ニキの首に腕をまきつけて鎖骨の辺りに顔を埋めた